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2026.04.28 07:15

気楽さが仇? カジュアル面談で志望度が下がった転職希望者が6割

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転職市場では、選考の前段階として気軽に会って話し合えるカジュアル面談が急速に広がっている。ただ、カジュアル面談の捉え方は企業によって幅があり、かならずしも求職者が望む形になっていない。それどころか、カジュアル面談によってその企業の志望度が下がってしまった人が6割もいると聞けば、カジュアル面談の実施方法に大きな問題があるように思える。

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戦略型採用代行サービスなどを提供するuloqo(ウルク)は、転職経験のある20〜70代の男女934人を対象にカジュアル面談に関する実態調査を実施した。そこで判明したのは、カジュアル面談を受けて志望度が下がってしまった経験のある人が全体で65パーセントもあり、そのうち「何度も経験」した人が33パーセントにのぼるという事実だった。

志望度が落ちたカジュアル面談のときの面談相手を尋ねると、約40パーセントが人事担当者、約36パーセントが現場の人または管理職、約20パーセントが経営層などとなった。志望度が落ちた理由として、面談の担当者が現場をまったく理解していない人だったという意見が聞かれた。

事実、面談相手の現場の理解度を聞くと、約65パーセントが「期待以上の現場の話」は聞けなかったと答えた。公開情報以下だと感じた人も約10パーセント。人事担当や経営陣からは、求職者が本当に知りたい現場の生の声を聞くことはできないだろう。

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そうしたカジュアル面談で志望度が下がった607人に、もし面談の質が高かったらどうだったかを尋ねると、じつに85パーセントが選考に進んだ可能性があると答えた。なんとも、もったいない話だ。

uloqo代表取締役の関川懸介氏は、企業側はカジュアル面談を「まず会う場」と捉えているのに対して、求職者はその1回で「企業を測っている」と話す。そのうえで、いかにカジュアルとは言え、誰が、何を、どの順序で伝えるかという設計がないまま候補者に向き合うことが「大きな機会損失を生む」と指摘。

残念なカジュアル面談による志望度の低下を何度も経験した人が
多いということは、そうした面談を行う企業が多いということだ。どうも、企業側がカジュアル面談というものを取り違えているきらいがある。「カジュアル」という言葉に甘えず、しっかりと面談の設計と準備を行うことが重要だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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