イランは中国製の衛星を秘密裏に購入し、攻撃の際米軍基地を標的にするために使用していた──フィナンシャル・タイムズが報じた。中国政府はこの報道を「事実ではない」と否定している。だが、イランが米国との紛争で中国やロシアの技術・兵器を用いているとの主張が増える中、新たな疑惑を積み上げる形となっている。
イラン、中国企業から衛星を購入か
フィナンシャル・タイムズの報道によると、イラン革命防衛隊(IRGC)航空宇宙軍は2024年、中国企業Earth Eyeから衛星「TEE-01B」を購入した。同装置はサウジアラビア、ヨルダン、バーレーン、イラクの基地が攻撃を受けた時期に、それらの基地の写真撮影に使われたという。
ニューヨーク・タイムズとCNNは先週、米情報当局に詳しい情報筋を引用し、中国がイランに新たな防空システムを出荷する準備を進めていると報じた。
両報道によると、これには新型の携帯式対空ミサイルが含まれるという。ドナルド・トランプ大統領は、4月上旬にイラン側がF-15戦闘機を撃墜した際に使用したのは、これと同様の兵器だと述べている。
中国政府はCNNとニューヨーク・タイムズに対し、イランへの武器供与の意図を否定した。
ロシア、軍事情報をイランに提供との報道
一方ロシアは、軍事情報をイランに提供したと報じられており、その中には中東の米軍基地への攻撃前に撮影した衛星画像も含まれていたとされる。これは先週ロイターが伝えた、ウクライナ情報当局の評価に基づくという。
ウクライナの情報が公開された後、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は英国のポッドキャストで、米国から反応がなかったと語り、「問題は、彼らがプーチンを信頼していることだ」と付け加えた。
中国の否定とトランプの反応
中国外務省はフィナンシャル・タイムズに対し、「最近、特定の勢力がうわさを捏造し、悪意をもって中国に結び付けようとしている。中国はこの種の不純な意図に基づく行為に断固反対する」と反論した。
米国時間4月15日、トランプはFOXビジネスのインタビューに対し、イランへ兵器を供給しないよう中国に求めたと語った。「私は彼に、そんなことをしないよう求める手紙を書いた。彼からはそうしていないという趣旨の返書が届いた」とトランプは述べた。その後トランプは、ホルムズ海峡の確保に向けた自身の行動に対し、次回の首脳会談では習近平国家主席から「大きな熱い抱擁」を受けるだろうとトゥルース・ソーシャルに投稿した。
4月11日、記者団から中国が兵器を送っているとの報道について問われた際には、「もし中国がそんなことをすれば、中国は大きな問題を抱えることになる、いいか?」と述べていた。



