1月から4月にかけての「流星群の冬休み」に終わりを告げ、春の夜空を飾る「4月こと座流星群」の活動が、今年も4月14日から始まった。流星が最も多く出現する極大夜は22日深夜~23日明け方で、絶好の観測条件が期待できそうだ。
4月こと座流星群は、記録上で最も古い流星群のひとつ。1時間あたりの流星数は約15~20個とあまり多くはないが、「火球」と呼ばれる明るい流星が時折見られることで知られる。ちょうど10日に月が下弦となり、20日頃まで月明かりが邪魔にならない暗い夜空が約束されている。特に17日は新月なので、晴れてさえいれば淡い光の流星でもはっきり見えるだろう。
2026年の4月こと座流星群:いつ、どこを見る?
流星の活動は4月30日頃まで続くが、極大は23日午前5時頃とみられており、見ごろは22日深夜~23日未明となる。流星が飛び出してくるように見える「放射点(輻射点)」はこと座付近にあり、深夜から明け方にかけて空高く昇る。もっとも流星は夜空のどこにでも流れるので、広い範囲を見渡すようにしよう。
ただ、4月こと座流星群の流れ星のほとんどはあまり明るくないため、わざわざ星空保護区などへ出かけて観測に臨むほどの見ごたえはない。いつもの星空観察のついでに探してみるのがいいだろう。
母天体は1861年に地球へ訪れたきりの彗星
4月こと座流星群の母天体は、約415年周期で太陽を公転する「サッチャー彗星(C/1861 G1 Thatcher)」が1861年に太陽系内に残していった塵や破片だ。毎年4月、地球がこの彗星の軌道を横切る際に、小さな塵の粒子が大気圏に突入して大気と衝突し、発光して流れ星となる。
ちなみに、北半球で年間最大の流星群は12月の「ふたご座流星群」で、極大時には1時間に120個もの流星が観測できる。小惑星を母天体とすることがわかっている唯一の主要な流星群である。一方、年間で最も有名で人気が高いのは8月の「ペルセウス座流星群」だ。今年は、極大日がちょうどグリーンランド東部からアイスランド西部、スペイン北部までの広範囲で観測される皆既日食と重なっている。
極大日は宵の空の眺めにも注目
4月こと座流星群が極大を迎える22~23日は、宵の空でも美しい天体ショーが拝めるので見逃さないでほしい。
22日と23日は日没後の西の空で、月と木星が印象的な共演を披露する。やや太めの円弧状の月は、ふたご座で2夜にわたり、太陽系最大の惑星から数度の距離まで近づいて見える。
より地平線に近い低空では、金星がおうし座のプレアデス星団(すばる)の近くに輝いている。最接近は24日宵で、この眺めは今月でも指折りの写真映えする光景となるだろう。



