ドナルド・トランプ大統領は米国時間4月14日、英国のエネルギー政策を攻撃し、北海での掘削拡大を求めた。世界の石油供給は、約2カ月前に米国とイスラエルが開始したイラン軍事攻撃作戦によって混乱が続いている。
トランプ、英国のエネルギー政策を「まったく狂っている」と攻撃
トランプは、北海での掘削を増やさない英国を「まったく狂っている」とトゥルース・ソーシャルに投稿し、英国の北海石油・ガス産業の拠点であるスコットランドのアバディーンは「活況を呈しているべきだ」と述べた。
世界の原油の20%超が通過する中東のホルムズ海峡が閉鎖されたままで、世界中でガソリン価格が上昇する中、欧州は「エネルギーを切実に必要としている」とトランプは述べた。
掘削増を迫るトランプと、グリーンエネルギー投資を訴えるスターマー
トランプは、世界価格を引き下げ、進行中の戦争でイランの立場を弱める狙いから、欧州諸国に直ちに石油増産のための掘削を求めている。一方、英国のキア・スターマー首相は、今回の紛争が世界の石油依存という問題を浮き彫りにしたと述べ、増産は長期的解決策ではないとの立場を示している。
スターマーは今月、掘削を増やすのではなく、各国は石油への依存を減らすために協力し、グリーンエネルギーに投資し、ロシアやイランのような国々に「支配される」産業のくびきから抜け出すべきだと述べた。
「3日連続で言い続けた」──2025年、スターマーに圧力をかけ続けたトランプ
14日の投稿は、トランプによる英国のエネルギー政策への攻撃の最新例にすぎない。トランプは昨夏、北海を英国が開けようとしない「宝箱」と呼んだ。9月に国賓としてベルギーに訪問した際には英国政府に「掘れ、もっと掘れ」と訴えていた。
トランプは数十年にわたり英国のエネルギー政策を攻撃してきた。発端は、英国にある自身のゴルフ場近隣に建設された風力発電施設をめぐって、スコットランドと対立したことだ。その後は、英国の厳格な環境規制、石油企業への高税率、北海掘削の拡大拒否を批判するようになった。
「3日連続で彼に言った。彼が聞いたのはそれだけだ。『北海の石油、北海』とね」。トランプは昨年の国賓訪問中、スターマーに石油規制の緩和を執拗に求めた様子をこう語った。



