経営・戦略

2026.04.15 08:30

トランプ、英国との対立を再燃──北海での石油掘削を要求

ドナルド・トランプ米大統領(左)、キア・スターマー英首相(右)。Photo by Leon Neal/Getty Images

北海において、英国はノルウェーに次ぐ第2位の掘削国

英国は北海において、ノルウェーに次ぐ第2位の掘削国だ。ノルウェーは石油のほぼ全量を欧州連合(EU)と英国に輸出しており、現時点で欧州の石油の約30%を供給しているとニューヨーク・タイムズは伝えている。北海の石油・ガス採取は1980〜90年代に急拡大したが、その後、生産量は着実に低下している。昨年、英国は北海の新たな石油・ガス田に対する新規ライセンスを禁止し、トランプが求めるような掘削拡大は、実質的にほぼ不可能となった。

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英エネルギー安全保障・ネットゼロ担当相のエド・ミリバンドも最近、増産が答えではないというスターマーの見解に同調し、BBCに対し「必要なのは、私たちが管理できる国内産のクリーン電力だ」と述べた。ただし、同国のオフショア・エネルギー産業は、英国が「緊急に」石油・ガス生産を引き上げなければ、輸入に全面的に依存し、価格急騰リスクにさらされかねないと警告している。

すでに93%が採掘済みという北海の厳しい現実

英国の石油・ガス統計および予測によると、北海から生産される可能性のある石油・ガスのうち、すでに採掘済みの割合は93%だ。政府データによると、1975年以降、英国では41億トンの石油が採取されている。

投稿の締めくくりは、風力発電に対する攻撃

トランプは14日の投稿を「そして、これ以上の風車は不要だ」という1文で締めくくった。これは、彼が長年にわたって攻撃してきた風力エネルギー産業に対する主張だ。

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2000年代、トランプはスコットランドのアバディーンシャーでゴルフリゾート建設のために土地を購入したが、近隣で洋上風力発電所の計画が浮上した。トランプは、タービンが景観を破壊するとして計画差し止めを求めて提訴したものの、法廷で複数回敗訴した。現在、コースからは11基のタービンが見える。

2016年の大統領選では風力が主要な論点の1つとなり、以後トランプはタービンを高価で信頼性に欠け、野生生物に有害だと述べ続けている。トランプは、タービンの騒音ががんを引き起こすとも発言し、虚偽の主張として酷評された。ここ10年も反対を続け、8月にはニュージャージーの「愚かで醜い風車」についてオンラインで怒りの投稿を行った。昨年は英国の風力発電インフラ拡大を「非常に大きな間違い」だと述べた。

forbes.com 原文

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