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2026.04.15 12:00

次期FRB議長に指名されたケビン・ウォーシュ、約160億円の個人資産を開示

Sylvain Gaboury/Patrick McMullan via Getty Images

Sylvain Gaboury/Patrick McMullan via Getty Images

ケビン・ウォーシュは米国時間4月14日、1億ドル(約160億円)を超える個人資産を保有していることを開示した。これは億万長者である妻(化粧品大手エスティ・ローダー創業者の孫娘、ジェーン・ローダー)の資産とは別個のものだ。現在上院で進められている次期連邦準備制度理事会(FRB)議長の指名手続きが承認されれば、彼はFRBのトップとして史上最も裕福な人物となる。

政府倫理局に提出された財務公開書類によると、ウォーシュは、妻であるジェーン・ローダーの保有分を除いた個人資産として、およそ1億3100万ドル(約208億円)から2億900万ドル(約332億円)の資産を保有している。この額は、ジェローム・パウエルFRB議長が2025年に報告した最大7500万ドル(約119億円)の資産を上回る。パウエルは、少なくとも1948年以降で最も裕福な議長と目されていた。

ウォーシュの報告には、ジャガーノート・ファンドへの2件の投資(約79億円相当)、そして、デュケイン・ファミリー・オフィスから得た1020万ドル(約16億円)の報酬も記載された。デュケイン・ファミリー・オフィスは億万長者のスタンレー・ドラッケンミラーが自身の個人資産を管理するために設立した投資会社で、ウォーシュは2011年から同社に勤務している。

さらに、スタンフォード大学(彼は同大学付属の保守系シンクタンク、フーヴァー研究所でフェローを務めている)からの300万ドル(約5億円)の収入に加え、1000ドル(約15万円)未満の少額資産も数十件報告された。その投資先は多岐にわたり、「運動能力を高めるウェアラブル衣類」を手がけるサイオニックや、「可逆的な男性用避妊ソリューション」のコントラライン、「ロボットによるコーヒーバー・プラットフォーム」を展開するカフェXなどが名を連ねている。

提出書類によれば、ウォーシュはFRB議長への就任が承認された場合、現在務めるUPSや韓国小売大手クーパンなどの取締役を辞任する意向だ。

14日時点で、ウォーシュの妻であるローダーの推定資産は19億ドル(約3000億円)にのぼる。また、かつてジョージ・ソロスとともにヘッジファンド・マネージャーとして活躍したドラッケンミラーは、推定資産78億ドル(約1兆2400億円)で世界第469位の富豪だ。

上院銀行委員会のティム・スコット委員長は14日、FOXビジネスに対し、延期されていたウォーシュの指名承認公聴会を来週のどこかで開催すると述べた。当初は16日に予定されていた。スコットはFRB本部の改修プロジェクトをめぐる捜査が近く終了するとの見通しを示しており、捜査の決着を見るまでは承認を支持しないと表明していたトム・ティリス上院議員(共和党、ノースカロライナ州選出)の支持を得る道が開かれる可能性がある。

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翻訳=江津拓哉

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