経営・戦略

2026.04.15 07:30

アマゾン、1.8兆円で米衛星通信のグローバルスター買収──アップルとも提携しスペースXを追う

Stefano Guidi/Getty Images

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アマゾンは米国時間4月14日、米衛星通信企業のグローバルスターを115億7000万ドル(約1.83兆円。1ドル=158円換算)で買収すると発表した。衛星ビジネスを拡大し、スペースXのスターリンクへの追い上げを狙う。

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2027年に完了する見込みのこの買収において、グローバルスターの株主は保有する1株につき90ドル分のアマゾンの普通株式を受け取ることになる。この買収により、アマゾンの商業衛星事業であるアマゾン・レオ(Amazon Leo)は携帯電話基地局やアンテナといった物理的なインフラを介することなく顧客の端末へ直接通信サービスを提供できるようになる。

アップルとの提携も発表、iPhoneやApple Watchをサポート

この買収に加え、アマゾンはアップルとの提携も発表した。グローバルスターの衛星を利用するiPhoneやApple Watchを引き続きサポートし、緊急SOS、メッセージ、「探す」機能、ロードサービスの利用機能などで協力する。

アマゾンは先行するスターリンクとの差を縮めようとしている。スターリンクは2021年のサービス開始以来、すでに1万基以上の衛星を打ち上げ、1000万人以上のユーザーを抱えるなど、大きなリードを築いている。これに対し、現在までにアマゾンが打ち上げた衛星数は200基余りに留まっており、商業サービスの開始も2026年中旬となる見込みだ。

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2025年におけるグローバルスターの売上高は前年比9%増の2億7300万ドル(約431億円)と過去最高を記録した。主にアップル向けのビジネスが売上増加を牽引した形だ。また、2024年には6316万ドル(約100億円)の損失を記録していた最終損益も改善し、865万ドル(約13億7000万円)の赤字となった。

この発表を受けて、グローバルスターの株価は10%上昇し、アマゾンの株価も3%上昇した。

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翻訳=江津拓哉

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