経営・戦略

2026.04.15 07:30

アマゾン、1.8兆円で米衛星通信のグローバルスター買収──アップルとも提携しスペースXを追う

Stefano Guidi/Getty Images

21世紀を象徴する「億万長者たちの宇宙開発競争」

この買収は、21世紀を象徴する「億万長者たちの宇宙開発競争」を描く最新の動きとなった。この競争の主役たちは、火星移住を目指し、スターリンクによって世界規模で衛星インターネットを提供するイーロン・マスクのスペースX、ジェフ・ベゾスのブルー・オリジンとアマゾン・レオ、そしてリチャード・ブランソンが率いるヴァージン・ギャラクティックや、現在は経営破綻したヴァージン・オービットなどの企業だ。

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また最近では、ロビンフッド創業者のバイジュ・バット、グーグル元CEOで現在はレラティビティ・スペースのCEOを務めるエリック・シュミット、そして暗号資産業界の億万長者ジェド・マケーレブといった他の富豪たちも宇宙経済への投資を行っている。

過去10年間の大半の期間において、マスクはこの分野で他を圧倒してきた。ロケットの打ち上げコストを劇的に下げたスペースXは、2008年の初成功以来600回以上の打ち上げを完了させている。一方、ブルー・オリジンが初めて打ち上げに成功したのは2025年1月のことだった。

この差は衛星インターネットをめぐる争いにおいてはさらに顕著だ。スペースXのスターリンクがすでに100カ国以上で1000万人を超える顧客にサービスを提供しているのに対し、アマゾン・レオの商業提供は2026年中旬の開始を予定している。

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世界経済フォーラムの推計によれば、宇宙経済の市場規模は2025年の約6000億ドル(約94.8兆円)から2035年には1兆8000億ドル(約284.4兆円)以上に達すると予測されている。その主な原動力は、近年業界の約80%を占めるようになった、衛星、宇宙旅行、データセンターなどの民間ビジネスである。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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