残された課題
ジソの迂回策は、確かな成果をもたらした。エンドキュアは270万ドル(約4億3000万円)を調達し、膀胱がんのモニタリング試験を含む複数の臨床研究を進めている。さらに、FDAの510(k)(市販前届出)承認も視野に入っている。技術は確立されており、医療現場からの関心も高い。
しかし、彼女の戦略は根本的な解決には至っていない。ジソは、真の変革を実現するには、乗り越えるべき障壁が残されていることを認識している。
「この問題に、男性を巻き込む必要がある。会議の場には男性がたった一人で、残りの20人は女性だった。女性医療で資金調達を成功させるには、まず男性にもテーブルについてもらい、当事者として捉えてもらわなければならない」とジソは訴える。
子宮内膜症の診断を難しくしているのは、その見えにくさだ。小さすぎて捉えられない病変や、軽視されがちな症状が、資金調達の難しさにもつながっている。エンドキュアが目指しているのは啓発ではなく、技術によって子宮内膜症の重要性を示すことだ。病変を可視化できれば、状況は自ずと改善に向かうと、同社は確信している。


