ある実験で、グループを2つに分けて、片方(グループ1)には、「あなたたちはほかのグループの参加者よりも優秀だ」と思いこませた。
もう片方のグループ(グループ2)には、自分たちは劣っていると考えるように仕向けた。
すると、優れていると考えているグループ1の被験者の行動はあまり好ましいものではなかった。
反対に、劣っていると考えたグループ2の被験者は好ましい行動をとっていた。
社会心理学者の説明によると、自分が上位にいると思っている人は、ほかの人をそれほど必要としないと考えている。
また、他人をあまり信用しない。
自分を下位に置く人は、上位にいる人のように自立する余裕がない。ほかの人が何を考えて、何をしようとしているのかを知ることに力を注ぐ。
なぜなら、自分がどれくらい成果をあげられるかは、相手の考え方にかかっているからだ。
ここで登場するのがアンダーステイトメントだ。
控えめな振る舞いは相手に対してだけでなく、自分にも向けられる。
控えめにすることで、私たちは地に足をつけて、自分を落ち着かせようとする。
そのためには自分を大きく見せないほうがいい。
いつしか自分が偉大になることにしか興味がなくなってしまった人たちの仲間入りはしたくないだろう。
また、私たちはほかの人たちを頼りにし、彼らを必要としているのを認めることも大切だ。
自分が前進するには、彼らをサポートしなければならないことも。
それに、他人を下に見るのはよい考え方ではない。
うまくいきだすと「いい加減」になるので注意
さらに、私たちは成功すると、「自分の力のおかげ」と思ってしまう傾向がある。
だが失敗すると、その原因が自分にあるとは思わなくなってしまう。成功の邪魔をしたのは他者であったり、悪い偶然であったりするのだ。
大きな成功を収めたとき、この傾向は強まる。
私たちは自らを過大評価し、真実が見えなくなってしまう。
そうなると、自分は何でも知っている、他人の意見など必要ないと考えてしまう。
しかも、自分の成功した分野を超えて、自分はどんなことでもできると勘違いしてしまう。
私は仕事で成功している。だから、政治問題の解決方法もわかっている、子どもの教育方法にも詳しい、といった具合に。
困ったことに、こうした成功者の意見を聞いた人たちが、彼らの意見を本気にする。
それがまた、成功者たちの自信を高めてしまうのだ。
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