3. スナウト・アンド・アバウト(撮影:ダニエル・スライ)
オーストラリア、シドニー沖のケルプの森で撮影されたこの広角クローズアップ写真は、ウィーディーシードラゴンが主役で、その細長い装飾的な口がフレームいっぱいに伸びている。
鮮やかなオレンジ色に、白い斑点のある体は、繊細な扇状のヒレと、トゲのある突起で飾られており、赤い目がレンズをまっすぐ見つめている。その背後には、暗い色をしたケルプの葉が、カールして広がっている。
『Marine Ecology Progress Series』に発表された研究論文によれば、ウィーディーシードラゴン(学名:Phyllopteryx taeniolatus)は、オーストラリア南部の温帯沿岸水域にのみ生息し、ビクトリア州の海洋を象徴する存在となっている。
タツノオトシゴの近縁種であり、カモフラージュの達人でもある。葉のような付属肢は、移動のためではなく、純粋に擬態のために進化したものだ。また、タツノオトシゴと同様に、卵をかえすのはオスだ。尾の下のスポンジ状の部位に、最大250個の卵を抱え、ふ化するまで守り続ける。
4. 魚群の中で遊ぶ(撮影:グレン・オッスル)
ターコイズブルーに輝くメキシコの海にある小さな岩礁「ロス・イスロテス」で、2頭のアシカが、渦を巻く銀色の魚群の中で戯れている。周囲に巻き起こしている大騒ぎなど、まるで気にも留めていないかのようだ。
この写真をこれほど魅力的にしているのは、そのエネルギーだ。これは狩りのようには見えない。アシカたちは遊んでいるようで、互いに絡み合いながら転がり回り、その喜びまで伝わってくる。
カリフォルニアアシカ(学名:Zalophus californianus)は、最も知性が高く遊び心のある海洋哺乳類の一つとして広く認められている。ダイバーに対する好奇心や、ただ楽しんでいるかのように魚を追いかける習性で知られる。
ロス・イスロテスは、メキシコの港町ラパスの近く、コルテス海に浮かぶ小さな岩礁だ。ここには、メキシコで最も有名なアシカのコロニーが存在し、野生のアシカと泳ぐのに最適な場所とされている。ジャック・クストーはコルテス海を「世界の水族館」と呼んだが、こうした写真を見ればその理由がわかる。


