責任とプレッシャーを「負いたくない」
管理職になりたい、またはなりたくない理由としては「責任・プレッシャーが増える」が約半数で最多となった。続いて「長時間労働になりそう」「部下育成や人間関係が面倒」が並んだ。一方で「報酬・給与が上がる」は31.3%にとどまった。

この結果からは、役割の重さに対して見返りの実感が追いついていない可能性も見えてくる。負担と報酬の関係が大きいのではないだろうか。
管理職の「罰ゲーム化」半数以上が実感
自社の管理職が「罰ゲーム化している」と感じるかという問いでは、「ある程度感じる」「非常に感じる」と約半数が実感しているという結果に。「全く感じない」は8.7%にとどまった。

また、管理職のストレス要因として最も多かったのは「上司・経営陣からのプレッシャー」。次いで「業績・数字責任」「部下育成・評価」となった。

部下との関係よりも、上層部との関係に負担を感じている点が特徴的だ。現場と経営の間で求められる役割の重さが表れているともいえる。
「静かなる退職」の認知は約7割
「静かなる退職」については、「名前は聞いたことがある」35.3%、「よく知っている」11.0%で、合わせて約半数が認知している結果となった。

調査元は「人事労務の視点では『静かなる退職』という言葉の概念が着実に広がっている事実を重く受け止めるべき」と記している。従来の「滅私奉公」的な働き方への強烈なカウンターとして、表面上は真面目に勤務していても、心の中では組織と心理的距離を置いている従業員が潜在的に増えていることを示唆しているからだ。
半数以上が「やりすぎない働き方」
また、「最低限の範囲で働くことを意識しているか」という問いでは、「状況に応じて最低限を意識」「いつも最低限で働いている」を合わせて過半数が該当し、「常に高い成果を重視」は8.3%にとどまった。必要以上に負担を引き受けない働き方が広がっているようだ。

理想の管理職は「効率とバランス」
理想の管理職像では、「効率的にチームを回して成果を上げる」「ワークライフバランスを尊重する」が上位となった。次いで「評価・報酬を公平にする」「部下の成長支援」が続く。

今回の調査では、管理職への消極的な姿勢や、働き方の距離感の変化が明らかになった。やる気が低下しているというより、「どこまで力を出すのが適切か」を見極める意識が強まっているとも読める。役割、負担、評価の関係が納得できる形で示されるかどうかが、今後の組織にとって重要なポイントになりそうだ。
引用元:労務SEARCH


