ドナルド・トランプ大統領は、イランとの交渉が和平合意に至らず終了した数時間後、米国がホルムズ海峡の「封鎖」を開始すると表明した。トランプはトゥルース・ソーシャルへの2件の長文投稿で、この重要な航路への船舶の出入りを阻止し、イランに通行料を支払った船舶を「拿捕」すると発表した。その数時間後、イラン革命防衛隊海軍は、ホルムズ海峡に接近するいかなる軍艦も米国およびイスラエルとの停戦に違反すると警告した。
(編注:トランプは当初の投稿は削除し、投稿し直している)
トランプは長文投稿で、封鎖の責任をイラン側にあるとした。イランは紛争が始まった後、ホルムズ海峡を封鎖し、ドローン・ミサイル・機雷で船舶を脅かしてきたと述べた。
トランプは、ホルムズ海峡に機雷が敷設される可能性があるとのイランの主張を「世界に対する恐喝」と呼んだ。
また紛争が続く中、海峡を安全に航行するためにイランに通行料を支払った船舶について、米国が国際水域で「拿捕」する可能性を示唆した。
詳細は不明だが、中国を筆頭に、インド、パキスタン、フィリピンなど複数のアジア諸国が、ホルムズ海峡を安全に通過するための取り決めをイランと結んでいる。
トランプは封鎖が「間もなく」始まり、他国も「関与する」と主張したが、どの国が参加し、どのような役割を担うかは明示していない。ホワイトハウスもフォーブスのコメント要請に即座には応じなかった。
トランプの投稿によると、米国とイランの和平交渉は、パキスタンで約20時間に及んだ末に米国時間4月12日に終了した。米国の交渉団はイランに核開発の野心を断念させることができなかったという。
イラン、「強力かつ断固とした対応」で迎えると声明
イラン国営メディアで発表され、複数のメディアが報じた声明によると、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡における軍艦の存在は停戦違反であり、「強力かつ断固とした対応」で迎えると述べた。
またイラン指導部は、直接会談におけるトランプの主張を否定している。パキスタンでの交渉担当者の1人であるイランの国会議長、モハンマド・バーゲル・ガリバフは、交渉が失敗したのはイラン側が「相手を信頼していない」ためだと述べた。モジタバ・ハメネイ最高指導者の顧問アリ・アクバル・ベラヤティは、「ホルムズ海峡は確固として我々の手中にある」と主張した。
イランは、米国とイスラエルが2月末にイランに対する空爆作戦を開始してから数日後、ホルムズ海峡を封鎖した。同海峡は、イランとアラビア半島を隔てる狭い水路である。国際エネルギー機関によると、2025年には世界の海上輸送石油の推定20%がホルムズ海峡を通過しており、カタールおよびアラブ首長国連邦からの液化天然ガス輸出の大半も同様である。
この封鎖により原油価格が急騰し、それに伴い米国のガソリン平均価格も上昇している。GasBuddyのデータによると、米国の1ガロン当たり平均価格は12日までに4.08ドルに達した。この封鎖は、窒素系肥料やヘリウムなど、同海峡を通過する他の重要物資の供給にも影響を及ぼしている。



