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2026.04.11 13:00

ネタニヤフの刑事裁判がイランとの停戦後に再開へ、本人は証言の延期を要求

Nathan Howard - Pool/Getty Images

ネタニヤフは2019年に以下の3つの事件で起訴されている。これらはいずれも、ネタニヤフが政治的な便宜を図る見返りに、不適切な贈り物や好意的な報道の約束を受け取ったとするものだ。ネタニヤフとその共謀者たちは、これらすべての起訴内容に対して無罪を主張し、不正行為を否定している。

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ケース4000:イスラエル通信大手とその前会長のシャウル・エロビッチに対し、ネタニヤフが約5億ドル(約800億円)相当の規制上の便宜を図ったとされる事件。その見返りに、エロビッチが管理し、ネタニヤフ夫妻について報じていたニュースサイトのWallaに対する影響力を得たとされる。ネタニヤフは、エロビッチとの「相互的な取り決め」の疑いにより、収賄、詐欺、および背任の罪に問われている。

ケース1000:ネタニヤフは、ハリウッド映画プロデューサーのアーノン・ミルチャンと、億万長者のジェームズ・パッカーから、主にシャンパンや葉巻など、20万ドル(約3200万円)近い贈り物を受け取ったとして、詐欺と背任の罪で起訴された。その見返りに、2011年から2016年の間にネタニヤフがミルチャンに対してビジネス上の利益を与えたとされるが、ネタニヤフ側は、贈り物は単なる友情の印であると主張している。

ケース2000:検察側は、ネタニヤフが2014年にイスラエルのメディア大手であるイディオト・アハロノトのアーノン・モーゼスと相互に利する取り決めをしたと主張し、ネタニヤフを詐欺と背任の罪で起訴した。ネタニヤフはイディオト・アハロノトからの好意的な報道と引き換えに、同紙のライバル紙に打撃を与えるような法案を推進することを約束したとされるが、実際にその法案を推し進めたという事実は指摘されていない。

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アラグチによる9日の投稿は、ネタニヤフが自身の汚職裁判と判決を遅延させるために中東での軍事行動を推進してきたという、より広範な憶測と一致している。ただし、それが事実であるという確証はない。ニューヨーク・タイムズの論説委員であるトーマス・フリードマンは3月、「イスラエルをイラン、ハマス、ヒズボラとの戦争状態に置くことで、ネタニヤフは自身の汚職裁判を引き延ばすことができる」と記し、「もしこれがひねくれた考えだと思うのなら、あなたはネタニヤフのことを分かっていない」と付け加えた。

この他にも、ネタニヤフがハマスとの戦争を自身の利益のために利用しているとの同様の非難がある。アラブ・センター・ワシントンD.C.は2025年4月、裁判開始以来、ネタニヤフの「注力事項の中心」は「司法の責任から逃れることだった」と論じた。

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翻訳=江津拓哉

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