少し背景を補足すると、米国の通年の金輸出額が2026年の最初の2カ月間よりも多かった年は過去に3回しかない。
米国の金輸出額の急激な伸びは、金価格の高騰だけが原因ではない。
2月には米国の金輸出量も、国勢調査局のデータをさかのぼれる最も古い月である2003年1月以降で2番目に多かった。
輸出量が過去最高だったのは昨年10月で、同月には輸出額も167億2000万ドル(現在のレートで約2兆6610億円)に達し、過去2番目に高かった。当時の金価格は今年2月よりも低かった。
米国の金の輸出額も輸出量も、過去上位3位の月は昨年10月以降の5カ月に集中している。上位3位は昨年10月と今年2月のほか、昨年11月だ。
米国の金輸出額の急増は、経済的・地政学的な不確実性が金の価格や移動に深い影響を与えていることを映し出している。その影響で、この貴金属はいまでは米国の全輸出品目のトップに押し上げられている。


