北米

2026.04.11 08:00

米国の金輸出額が少なくとも20年で最高に 2月約2.8兆円、不確実性の高まり映す

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米国勢調査局の最新データを分析したところ、米国の2月の金(ゴールド)輸出額が178億8000万ドル(約2兆8450億円)に急増し、単月では少なくとも過去20年で最高を更新したことがわかった。それ以前を含めて史上最高だったのもほぼ確実だ。

金は昨年、1979年以来の高いパフォーマンスを演じ、不確実な時代に資金の安全な逃避先となっている。金の価格や移動に影響を与え得る要因はたくさんがあるが、一般的に言えば、最も大きな変動を招く要因は経済や政治の不確実性だ。

今年もそうした要因にこと欠かない。

・イラン情勢。激化しているように見える(編集注:米国とイランは8日に2週間の停戦では合意した)

・ウクライナ情勢。ロシアによる全面侵攻の開始から4年以上たつが、戦争は終わりが見えないまま続いている

・グリーンランド問題。ドナルド・トランプ米大統領による獲得の企ては失敗し、問題としては下火になっているようだ

・ガザ情勢。イスラエルが建国以来最悪の被害となったハマスの攻撃に報復し、ガザは文字どおり破壊し尽くされている

・米国の関税。国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税は米連邦最高裁に違憲と判断され、米国で1930年以来最も厳しい関税は無効化されたものの、新たな関税に差し替えられた

・ベネズエラ情勢。この国の体制は残存しているが、大統領は米軍による秘密の急襲作戦で連れ去られた

もう少し地味だが、金の価格に影響を与え得る要因はほかにもある。

・米連邦準備制度理事会(FRB)の新議長就任。トランプの要求する利下げが実現する可能性は高まるのかどうか

・中央銀行による金の積み増し。ロシアの在外外貨準備の一部が凍結されたことなどを受けて、中国を含む複数の国の中央銀行は外貨準備として米国債よりも金を選ぶようになっている

・取引所による価格変動の抑制措置。金の主要な取引所のひとつであるニューヨーク商品取引所(COMEX)は、価格の乱高下を抑えるため取引ルールをやや引き締めている

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翻訳・編集=江戸伸禎

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