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2026.04.11 17:00

カップルが幸せを長く維持するために、「相性よりも大切」な3つの習慣

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2. 感謝を「感情」ではなく「シグナル」として認識する

日記をつけたり、感謝の言葉を口にしたり、1日の終わりに感謝することをリストアップしたりして日常生活の中で「感謝の気持ちを持つようにしよう」というアドバイスを、誰もが耳にしたことがあるだろう。だが長期的な絆という文脈において、感謝とは単なる礼儀の儀式というよりはむしろ関係を測る「レーダー」のようなものだ。

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新しい研究によると、うまくいっている恋愛関係において重要なのは感謝の言葉の表現ではない。その感謝が何を示しているかだ。専門誌『Frontiers in Psychology』に2024年に掲載された、29〜90歳のカップルを対象とした研究では感謝が「共同対処」と長期的な満足をつなぐ重要なものであることが示された。

カップルが一緒に困難を乗り越えても、それだけで自動的に関係が深まるわけではない。その経験が感謝を生み出した場合にのみ、関係は強化される。感謝というシグナルがなければ、共有された苦労は保護的な効果を持たない。

さらに驚くべきことに、自分が抱く感謝の気持ちよりもパートナーがそれをどう受け止めるかの方が重要かもしれない。専門誌『Journal of Social and Personal Relationships』に掲載された2022年の研究は、実際の表現より感謝の認識が満足度をより強く予測すると示唆している。多少のバイアスや想像が含まれていてもだ。

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もっと感謝の言葉を口にしようと言われてきたが、実際はそれよりも繊細だ。最も幸福なカップルは、たとえ言葉をあまり発しない日であっても互いに価値を感じられるような感謝の空気を築いている。極めて良好な関係において、感謝は演技ではない。言葉にしなくても相手が感じ取れるものだ。

3. 自分の性格を見直す

恋愛関係に関する近年の科学において最も直感に反する発見は、最も不快なものでもある。それは、関係の幸福を最も強く予測するのはパートナーの性格ではなく、自分の性格だということだ。私たちは一生をかけて「運命の人」を探し求めるが、データではむしろ自分をもっとよく見つめるべきだと示されている。

専門誌『Personality and Individual Differences』に掲載された9年にわたる縦断研究では972人を追跡し、神経症の傾向が関係の行方を大きく左右する主要な要因であることが明らかになった。興味深いことに、パートナーの性格特性は本人の幸福度にほとんど影響しなかった。

これは、私たちの感情の自己調整能力、あるいはその能力の欠如が恋愛関係全体をとらえる主要なレンズであることを示唆している。感情が不安定だったり否定的な自己バイアスを持っていたりする場合、たとえパートナーがどれほど「完璧」であっても、2人の関係を曖昧にとらえる可能性が高い。

幸いにも、性格はかつて考えられていたよりも柔軟なものだ。心理学の研究分野では、良好な関係を築いているカップルは各自が自身の感情面の問題に対して責任を負うという見解が広がりつつある。彼らは自己制御を負担とは見なさず、愛の基本的な行為としてとらえている。

物事がうまくいかないと感じるとき、人はパートナーの欠点を数え上げたり、過去の失敗を掘り返したくなる。しかし研究はより難しい問いへと私たちを導く。長期的な幸福を予測する問いは「正しい相手を見つけたか」ではなく、「自分が正しいパートナーになっているか」だ。

これらの習慣が「相性」より重要である理由

これらの習慣はいずれも恋愛小説のクライマックス部分のようなものではない。「ソウルメイト」や「運命」といった従来のストーリーにも当てはまらない。パートナーの個人的な趣味を応援する、感謝の気持ちを育む雰囲気を醸成する、自分の内面の感情を管理するという地味な作業に取り組むことは「SNS映え」するものではない。

しかし、それこそが機能する理由だ。というのも、見せるために設計されたものではないからだ。それらは長期的な関係のために設計されたものだ。そして関係科学において重要なのはこの長期の視点だ。「私たち」という外側の仕組みから、「私」と「あなた」という内側の仕組みに焦点を移すことで、受動的な状態から能動的な状態へと移行する。幸福が訪れるのを待つのではなく、幸福が育つ習慣を守り始める。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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