ジョン・P・マーサを母艦とする第23ヘリコプター海上戦闘飛行隊(HSC-23)のMH-60Sシーホーク・ヘリコプターは、地球大気圏に再突入したオリオンを追跡し、NASAに映像支援を提供することもできる。
「着水後、宇宙船から脱出した宇宙飛行士らをHSC-23のヘリが回収して艦内に搬送し、健康状態を確認したのち陸上へ移送する」と海軍は説明している。
また、米海軍第1爆発処理群(EODGRU-1)の潜水士らが宇宙船を回収し、揚陸艦のウェルデッキへ引き揚げる。EODGRU-1は外洋での機動潜水・サルベージ・曳航に特化した部隊で、アルテミスIIの宇宙飛行士たちを診察・ケアする潜水医療チームも派遣して回収任務を支援する。

サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の10番艦であるジョン・P・マーサは、元米海兵隊将校でベトナム戦争の退役軍人として初めて米下院議員に選出された故ジョン・P・マーサ(1932~2010)に敬意を表して命名された。
同艦の指揮を執るエリック・ケニー艦長は、「祖国への奉仕に生涯を捧げたマーサ議員の名を冠した艦が、宇宙探査における歴史的瞬間に欠かせない役割を果たすというのは、まさにふさわしい賛辞だ」とコメント。「マーサ議員は米軍の擁護者であり、先見の明のある人物だった。NASAとアルテミスIIミッションの支援を通して、その遺志を継げることを光栄に思う」と述べた。
宇宙カプセルの回収
第2次世界大戦末期に就役したエセックス級空母「USSレイク・シャンプレイン(CVS-39)」は、1961年5月5日に実施されたマーキュリー計画初の有人ミッション「フリーダム7」の主要回収艦に抜擢された。その後、1965年1月に無人で打ち上げられたジェミニ計画の宇宙船「ジェミニ2号」の回収を担い、続いて同年8月の有人飛行ミッション「ジェミニ5号」でも回収艦を務めた。
エセックス級空母は他にも米宇宙計画で回収任務を担っており、「マーキュリー・アトラス7号」と「ジェミニ3号」を回収した「USSイントレピッド(CVS-11)」、ジェミニ計画の回収任務を複数回こなした「USSワスプ(CVS-18)」、そして人類初の月面着陸ミッションとなった「アポロ11号」と「アポロ12号」の回収に当たった「USSホーネット(CVS-12)」などが挙げられる。


