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2026.04.09 17:07

家事労働の担い手たちはいま、何を変えようとしているのか

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住宅清掃産業は数百億ドル規模の市場である。The Maids、Molly Maid、Merry Maidsといったフランチャイズ大手は、ときに「ビッグ3」とも呼ばれ、1980年代以降、全国で数百の拠点を展開してきた。標準化された料金体系、制服、企業ブランディングを通じ、数百万の家庭やオフィスにサービスを提供している。これらに加え、The Cleaning AuthorityやMaid Proといった企業も拡大を続けている。

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しかし、業界における重要な変化は企業レベルで起きているわけではない。

2000年代以降、独立系企業が急増している。1人のオーナーが運営するLLC(有限責任会社)で、研修プロトコル、スケジューリング用ソフト、顧客維持戦略を備えるものだ。大手と同様に住宅やオフィスの清掃サービスを提供し、その多くが女性によって創業され、女性が率いている。

依然として業界の相当部分はインフォーマルな形で運営されているが、それでもこの成長が可視化されるほどになったこと自体、前向きな変化を示している。

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20世紀の大半において、女性が事業にアクセスするうえで、事業向けの信用、事業登録、法的枠組みは厳しく制限されていた。1988年の女性事業所有法(Women's Business Ownership Act)が成立するまで、各州は女性に対し、男性の親族による事業ローンの共同署名を求めることが可能だった。また1971年の信用機会均等法(Equal Credit Opportunity Act)も、事業向け信用には保護を及ぼしていなかった。性別に結びついた直接・間接の法的および文化的制約が弱まったことで、参加がより大きく(そしてより「見える」形で)可能になっている。

職業として扱われてこなかった仕事

いま起きていることを理解するには、それ以前に何があったかを知ることが助けになる。

1870年、家事労働は女性の賃金労働の中心だった。女性の賃金労働者全体の約50%が家庭内サービスに従事し、農業以外の女性労働者に限るとその割合はさらに高く、約66%に達していた。

1870年から1930年にかけ、いずれの指標でも着実な低下が見られる。1930年には、女性賃金労働者全体で家庭内労働に残ったのは18.5%にすぎなかった。

最も急激な落ち込みは1910年から1920年にかけてであり、工業化、工場とオフィス双方での女性の新たな就業機会、そして住み込み使用人に対する需要の減少を反映している。ミシン、洗濯機、ガスコンロといった技術や、市販の洗剤、商業ベーカリーのパン、缶詰食品、蒸気式ランドリーサービスが家庭内労働の必要性を変えたためだ。

女性が働くことや掃除をすることをやめたわけではない。それだけは明らかである

家の清掃が消えたことは一度もない。そして、そこにまとわりつくスティグマ(負の烙印)は驚くほど根強かった。Daniel Sutherlandが論じたように、雇用主は家事労働者の知的・社会的劣位を広く当然視していた。

この前提が業界全体を形づくった。

20世紀初頭、家政学者は家事・ハウスキーピングの専門職化を推進したが、家事労働は熟練職としてではなく、家庭内で女性が担う私的な義務、あるいは労働規制によって十分に定義も保護もされない家事労働者によるものとして位置づけられ続けた。

1938年に公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)が成立した際、家事労働者は最低賃金と時間外労働の保護から除外された。この除外は、業界の屋台骨を支えていた黒人女性と移民労働者に不釣り合いな影響を与えた。

フランチャイズモデルは価値を取り込んだ——だが労働者のためではなかった

1980年代以降、企業によるフランチャイズモデルが、業界を上流から作り変え始めた。清掃事業の「ビジネス面」を専門化したのである。

しかし、その専門化が恩恵をもたらしたのは企業構造であり、実際に作業をする人々ではなかった。Barbara Ehrenreichが『Nickel and Dimed』で行った潜入調査は、その乖離を鮮明に記録している。顧客は1人当たり1時間で約25ドルを支払う一方、労働者の賃金は約6.65ドルだった。

フランチャイズはブランド、スケジューリングシステム、管理監督を通じて価値を取り込んだ。労働者は厳しい生産性基準の下で重い肉体労働を行い、刺激の強い化学洗剤に曝され、標準化された制服の着用を求められ、話し方の規範に従い、迅速な清掃スケジュールを維持するため休憩を最小限に抑えるよう求められた。

業界は組織化されたが、労働条件は根本的には変わっていなかった。

3人の女性、3つのモデル

変わりつつあるのは、誰が事業を所有するかである。

フロリダ州ゲインズビルの3つの清掃会社は、創業者を動かすものと、彼女が何を目指して築くのかによって、この変化がいかに異なる姿を取り得るかを示している。

Carol Doakは、Mini Maidを1994年から所有している。

彼女がこの事業に至った経緯は、女性起業に関する研究で繰り返し見られるパターンに沿う。企業での仕事が幼い3人の子どもの子育てと両立しなくなり、事業の所有が、両方を軸に生活を再編する手段になったのだ。

彼女は既存企業を買収して方向転換し、女性だけの小規模チームを構築した。スポーツから引いたコーチング哲学——チームキャプテン、結束、士気——を軸に組織化したのである。多くの従業員が数十年にわたり定着した。

Doakを最もよく物語るのは、彼女が「しなかった」ことだ。時間の経過とともにチーム数を減らした。夜間や週末に業務を拡大することを拒んだ。量よりも従業員の安定を優先した。

Jane RobinsonはCan Do Cleaningを2024年に購入した。彼女の参入動機は経歴ではなく経済性だった——低い固定費、安定需要、そして改善可能な構造を備えた既存事業であること。Doakが文化を築いたのに対し、Robinsonは仕組みを築いた。研修マニュアルを導入し、品質管理を制度化し、現地見積もりによって価格を標準化し、スケジューリングソフトを実装した。

Can Doが競うのは価格ではなく労働基準である。身元調査、保険加入した労働者、生活賃金、一貫した研修。Robinsonはまた、清掃の枠を超え、片付け、用事代行、高齢者支援へと事業を広げた。いわば家庭内サポートのインフラである。

Faith DeragonがFaith's Cleaning Serviceを2017年に始めた理由は、3人の中で最も直接的だった。世帯として安定収入が必要で、配偶者の雇用が不規則だったのだ。彼女は雇用主のもとで時給12.50ドルで清掃をしていた。時給13ドルへの昇給を求め、拒否された。

彼女は、清掃やメンテナンス、住まいの整理整頓サービスが、ゲインズビル周辺の忙しい家庭で必要とされていることを理解している。顧客1人を連れて独立し、紹介、Facebook投稿、ネットワーキンググループ、新規紹介に対する「30分無料」のインセンティブを用いて事業を拡大した。

根強いジェンダー化、そしていま起業のビジネスへ

ジェンダーの要素は明白である。

「女性ならできる」「女性だからこそ見える」といった自己認識——掃除や整理の細部まで目が行き届くという発想——はいまもこうした事業の一部になっている。

3人はいずれも女性化された労働の領域で活動しており、彼女たちの住宅清掃ビジネスは、周縁化され不可視化されてきた労働の歴史から逃れるものではない。

それは、その再編成である。彼女たちは、別の何かに見せかけることで汚名をそそぐのではなく、それがプロとしての基準、公正な賃金、そして所有に値すると主張することで、スティグマを帯びた仕事を成立するビジネスへと変えている。

forbes.com 原文

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