経済・社会

2026.04.09 16:36

リオ・ティント、カナダ最後のダイヤモンド鉱山を閉鎖

JHVEPhoto - stock.adobe.com

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また一つ、幕を閉じた。

鉱業大手リオ・ティントが、カナダ北西準州にある最後のダイヤモンド鉱山「ダイアヴィク」を閉鎖した。世界的にダイヤモンド鉱山の閉鎖が相次ぐ流れが、ここでも続いたかたちだ。

安価な人工ダイヤモンドの流入による価格低迷が、鉱山会社に減産や事業撤退を余儀なくさせている。

昨年も、オーストラリアのバーガンディ・ダイヤモンド・マインズが運営するカナダの「エカティ」鉱山が、宝石価格の低迷を理由に操業を停止した。

デビアスも苦境

過去100年にわたり世界の主要なダイヤモンド生産・取引を担ってきたデビアスでさえ、資産価値の度重なる減損処理を経て、生き残りに苦しんでいる。先月には23億ドル(約3400億円)の減損損失も計上した。

理屈の上では、この最新の価値引き下げによって、ロンドンに本社を置くアングロ・アメリカンがデビアスの85%株式を売却しやすくなるはずだ。買い手候補としては、ボツワナやアンゴラなどアフリカのダイヤモンド産出国によるシンジケートが挙げられている。

ロシア最大のダイヤモンド企業アルロサが、天然ダイヤモンドの価格急落が終わりに近い可能性を示唆しており、これがデビアス売却の決定を加速させるかもしれない。

ダイヤモンド業界専門サイトのラパポートは3日前、アルロサの製品価格が年初から6〜9%上昇しており、とりわけ2〜10カラットの大粒石の値動きが最も好調だと報じた。

リオ・ティントのダイヤモンド事業からの撤退は長期にわたる作業を伴う。ダイアヴィクの閉鎖作業には3年を要し、その後もイエローナイフの北約300キロメートルに位置する鉱山跡地の環境モニタリングが続く見込みだ。

かつては主要なダイヤモンド生産者であり、西オーストラリア州のアーガイル鉱山という世界最大級のダイヤモンド鉱山を所有していたリオ・ティントだが、過去10年にわたり同事業への関与を縮小してきた。

ダイアヴィクの閉鎖は同社が以前から予告していたもので、カリフォルニアのホウ酸塩事業など他の小規模鉱業事業からも撤退を進めている。今後は鉄鉱石、アルミニウム、銅といった主力事業に経営資源を集中させる方針だ。

リオ・ティントによると、ダイアヴィクは23年間にわたり操業し、4つの鉱区から1億5000万カラット以上のダイヤモンドを産出した。

閉鎖作業は2029年まで続き、その後も環境モニタリング期間が設けられる予定だ。

forbes.com 原文

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