便利さの裏側にある葛藤
自己理解を深め、時間も生み出してくれるAI。しかしその浸透は、別の不安も生み出している。
AI活用への懸念を尋ねると、「自分自身の思考力の低下」が最多で、「AIを使った文章だと企業にバレないか」、「他の就活生と内容や構成が被らないか」が僅差で続いた。上位3つに共通するのは、AIを使うことで自分の輪郭がぼやけるのではないかという恐れだ。

この心理は行動にも表れている。面接や選考でAI利用を「話したくない」「隠しておきたい」と答えた学生は4割超いた。手抜きだと見なされるのではないか、選考で不利になるのではないかという不安が残っているようだ。
自己分析の壁打ち相手にAIを使うのと、考えや言葉そのものを委ねるのは違う。就活において「AIが考える機会を一部代替した」と答えた学生が過半数を超え、自分の文体と合わないという声も挙がっている。

AIの活用が当たり前になった就活で、自分の頭で考え、自分の言葉で書く時間をどう確保するか。その問いは学生にも、選考を設計する企業にも向けられているといえる。
【調査概要】
調査時期:2026年3月2日〜3月23日
調査対象:就職活動の中でAIを活用したことがある大学3年生・4年生500人
調査方法:インターネット調査


