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2026.04.13 09:15

コーヒーより集中力アップ。「魚のすり身」が知的作業効率を高める最新研究

AdobeStock(写真はイメージです)

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新年度が始まったばかりだが、環境の変化や春の陽気に影響されて、集中力の維持や作業効率の低下に悩む人も多いのではないだろうか。集中力アップといえば「コーヒー」だが、実は意外なものが作業効率を高めるかもしれないことがわかった。

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鈴廣かまぼこ株式会社は、魚のすり身に含まれるタンパク質の摂取が集中力および知的作業効率に与える影響についてヒト臨床試験を実施。その結果、魚のすり身には「集中力と作業効率を高める可能性」が明らかになった。

魚肉タンパク質の機能性に着目

魚肉タンパク質は、消化性必須アミノ酸スコア(DIAAS)が高く、優れた栄養特性を持つことが知られている。これまでにも血圧上昇の抑制やアスリートのパフォーマンス向上、抗疲労効果などが報告されてきた。

特に魚肉ペプチドは抗酸化活性の高い成分を含むことから、酸化ストレスによって引き起こされるとされる脳疲労の軽減に寄与する可能性がある。こうした背景から、今回の研究では集中力や知的作業効率への影響を検証する試験が行われた。

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ヒト試験で集中力と作業効率の向上を確認

試験は19〜29歳の健常な男女19名を対象に実施された。魚肉ペプチドまたは同カロリーのプラセボ(デキストリン)を摂取し、時間経過に伴う変化を比較している。

その結果、魚肉ペプチドの摂取により、集中力および知的作業効率の向上が確認されたというのだ。魚肉ペプチド摂取60分後には、プラセボ摂取時と比較して主観的な集中力が有意に高まり、疲労感の低減も見られた。

また、知的作業量は摂取45分後以降において摂取前より有意に増加し、45分後および105分後では、作業量と正答率ともにプラセボより高い値を示した。

これらの結果から、魚肉ペプチドの摂取は計算能力などの知的作業効率を高める可能性が示唆された。

QOL向上への応用に期待

魚肉ペプチドは、かまぼこの原料と同じ魚のすり身を酵素で分解して作られる。タンパク質が分解された状態であるため、アミノ酸を効率よく体内に取り込める点が特徴だ。また、すり身は製造工程で脂質が取り除かれるため、水分を除いた組成の約95%がタンパク質という高純度のタンパク質源だ。今回の研究結果は、これまで嗜好品や従来のタンパク質源として親しまれてきた魚肉練り製品が、生活の質(QOL)の向上に資する素材となり得る可能性を示している。今後は、日常生活や学習、スポーツなどさまざまなシーンでの活用に向けた展開が期待される。

プレスリリース

文=福島はるみ

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