メタは米国時間4月8日、AI部門責任者のアレクサンダー・ワンの指揮下としては初となる大規模言語モデル「Muse Spark(旧称:Avocado)」をリリースした。待望の、そして発表が遅れていたこのAIモデルの導入により、OpenAI、グーグル、アンソロピック(Anthropic)といった業界の巨頭を追い上げる姿勢を示したことで、メタの株価は急騰した。
Muse SparkはウェブサイトおよびMeta AIアプリで利用可能だ。同社は前モデルであるLlama 4 Maverickと同等の作業を、より少ない計算能力で実行できると主張している。
Muse Sparkは、ビリオネアのテック起業家であるワンの指揮下で開発された初のAIモデルだ。メタはワンが経営するスケールAIに143億ドル(約2.3兆円。1ドル=158円換算)を投じた後、彼を最高AI責任者として招き入れていた。
この発表を受け、8日のメタ株は一時9%高となり、3月下旬に記録していた一連の損失を帳消しにした。
Muse Sparkのリリースは当初の予定より遅れていた。報道によれば、ベンチマークテストにおいてOpenAI、グーグル、アンソロピックが開発した競合モデルを上回ることができなかったことが遅延の原因とされる。
メタの発表資料に含まれる比較表では、Muse Sparkがさまざまなベンチマークにおいて、競合するAIモデルと同等か、あるいはそれを上回る性能を持つと主張されている。
今年、メタはAI投資に1350億ドル(約21.3兆円)を投じる予定であり、これは2025年のほぼ2倍に相当する。
フォーブスの推定によれば、ワンの資産額は32億ドル(約5056億円)とされる。彼は、ポリマーケットの創設者であるシェーン・コプランがその座を奪う2025年10月まで、自力で億万長者になった人物としては世界最年少記録を保持していた。



