イランは米国時間4月8日、前日に合意されたばかりの停戦協定を米国が違反したと非難し、ホルムズ海峡を閉鎖した。一方、米国政府は海峡が閉鎖された事実を否定している。両国は合意条件について矛盾する説明を行っており、停戦協定の存続に突如として疑念が生じている。
イラン、「イスラエルによるレバノン攻撃」を受けホルムズ海峡を閉鎖か
イランのモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長はXへの投稿で、イスラエルによるレバノン攻撃、イラン領空へのドローン侵入、そしてイランがもつ「濃縮の権利」の否定は、すべて協定違反にあたると主張した。
イラン通信社(IRNA)によれば、ホルムズ海峡の閉鎖は「イスラエルによるレバノン攻撃を受けて」行われた。複数の報道によると、8日に行われたイスラエルによる攻撃は、これまでで最大級の犠牲者を出す悲惨なものとなり、112人が死亡、約800人が負傷した。
米国、「閉鎖の報道は誤報」
米国のキャロライン・レビット報道官は閉鎖の報道について、「公の発言と内実が異なるケースだ。本日、海峡の通航量は増加している」と反論し、海峡が開放されていることはトランプに非公式に伝えられており、「閉鎖の報道は誤報である」と付け加えた。
イラン、許可なく航行を試みる船舶は「破壊される」と通告
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルが入手した無線通信によれば、イランは8日朝、ホルムズ海峡付近に停泊中の船舶に対し、通過にはイラン革命防衛隊傘下の特殊作戦部隊「セパー」の許可が必要であると通告し、許可なく航行を試みる船舶は「破壊される」と警告したという。
同日早朝の時点では、イランは2週間の停戦期間中に「イラン軍との調整と技術的制限への考慮」を条件に海峡を再開すると述べていた。一方の米国は米軍が船舶の通航を支援するとしていたが、その具体的な取り決めの詳細は不明なままだ。



