米国とイランが2週間の停戦合意を発表したことを受け、金と銀の価格はここ数週間における最高水準に達した。ただしアナリストらは、この上昇が持続するかどうかは合意の確実性次第だとしている。
金の価格は米東部時間4月8日午前9時15分時点で3%上昇し、4820.30ドルとなった。また、一時4888ドルの高値を記録する場面もあった。
銀は同時点で約8%高と急騰し、77.32ドルの値をつけた。早朝に記録した高値の77.80ドルからはわずかに値を下げている。
UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボはロイターに対し、今回の貴金属価格の上昇は、8日朝に1%超下落した米ドルと、15%以上急落して約1カ月ぶりの安値をつけた北海ブレント原油先物の動向に支えられていると語った。
停戦が「より永続的な合意に発展するかどうか」に左右される
INGのアナリストはウォール・ストリート・ジャーナルに対し、貴金属に対する投資家心理は「安定の兆しを見せている」としたが、イラン攻撃によって「安全資産としての魅力が弱まった」ため、金の価格は依然として2月比で約11%下落していると指摘した。
サクデン・フィナンシャルのアナリストはフォーブスへのEメールで、停戦合意は「脆弱で、条件的なもの」に見えると述べ、市場への影響は長期的というより「ニュース主導」になる可能性を示唆した。
INGのアナリストはまた、今後の貴金属価格は、米国の金融政策などの要因とともに、停戦が「より永続的な合意に発展するかどうか」に左右されると述べた。
イラン情勢と、これまでの貴金属価格の動向
イラン攻撃の期間中、金と銀はおおむね下落傾向にあり、「国際的な紛争は貴金属価格を押し上げる」という従来の通説を覆している。一部のアナリストは、金と銀の価格が紛争を通じて急騰した原油価格と逆相関の関係にあることを指摘している。
貴金属の価格は8日時点で上昇しているものの、それでも年初の最高値には遠く及ばない。2月下旬に米国とイスラエルがイランを攻撃する前日、銀の終値は93ドル、金は5200ドルを超えていた。貴金属は紛争の進展に敏感であり、先週末にドナルド・トランプ大統領がイランを「極めて激しく」攻撃すると宣言した際には、銀は8%、金は4%以上急落した。



