2.除外ルール:「仕訳しちゃいけないもの」を自動で弾く
自動仕訳で一番怖いのは「本来仕訳すべきでないものを仕訳してしまう」ことです。
僕のシステムでは、7種類の除外ルールを組み込んでいます。
1. 内容不明デビット(「デビット+数字」だけで店名がないもの)
2. 借入金の返済(公庫、融資、ローンのキーワード)
3. 社会保険料・税金(年金、健保、源泉税)
4. 給与支払い
5. 投資・資産運用(証券口座)
6. ATM出金・残高調整(→口座振替で別処理)
7. 公共料金(対応科目がないため除外)
これらは勘定科目判定の前に弾かれて、僕の目視確認に回ります。
「全部自動にしたら危ないのでは?」とよく聞かれますが、逆です。「何を自動化して、何を人間が見るか」の線引きを明確にしているからこそ、安全に60社を回せています。
この線引きができるのは、税理士としての実務知識があるからです。
3. 請求書130件 → 15分でfreeeインポートデータに変換
ある顧問先から「1年分の請求書データをfreeeに取り込みたい」と依頼がありました。
請求書130件。売上3000万円。消費税300万円。源泉徴収xxx万円。
Claude Codeに「この請求書PDFを読み取って、freeeの取引インポート用Excelに変換して」と伝えたら、Pythonスクリプトを書いてくれて、15分で全件変換完了。
売上金額、消費税、源泉徴収税額、取引先名、日付……全部正確。
手作業なら丸1日。Claude Codeなら15分。しかもスクリプトが残るので、来年も同じ処理が一瞬で終わる。
4. 会計ソフト移行の自動化
顧問先でMF会計(マネーフォワード)からfreeeに乗り換えたいケースがあります。
会計ソフトの移行は地味に大変です。勘定科目の対応表を作って、過去データをエクスポートして、フォーマットを変換して、インポートして……。手作業だと1社あたり数日かかります。
これもClaude Codeに「MF会計のエクスポートCSVをfreeeのインポート形式に変換するスクリプトを作って」と伝えるだけ。
さらに、MF会計のブラウザ画面からPlaywrightで自動仕訳登録するスクリプトも作っています。freeeだけでなくMF会計の顧問先にも対応できる体制です。
5. MCP(外部ツール接続)で転記作業がゼロに
MCPはClaude Codeの「外部ツール接続」の仕組みです。僕が接続しているツールと、何をやっているか?
freee MCP
・特定の事業所の取引データをその場で確認
・「先月の通信費の合計を出して」みたいな質問にも即答
Gmail MCP
・顧問先へのリマインドメールの下書き作成
・「月次資料の提出がまだの顧問先にメールして」で一括下書き
Googleカレンダー MCP
・来週の打ち合わせ予定を一覧化
・打ち合わせ前の準備タスクを自動生成
Notion MCP
・議事録の読み込み → 次回アジェンダの自動生成
・顧問先ごとのTODO管理
Slack MCP
・TODOの把握やslack bot
税理士の仕事の体感8割はデータの転記と確認作業です。AからBにデータを移す、Cの内容をDに反映する……この繰り返し。
MCPで全部つなげると、この転記作業がほぼゼロになります。


