バリ島(インドネシア)
人気の理由
バリ島は美しい自然、豊かな文化、そして海外の主要観光地よりも手頃な物価で知られる。世界的に知られるサーフスポットや火山、ウブドの緑豊かな棚田、伝統的な信仰に根づいたタナロットやウルワツなどのヒンドゥー教寺院が見どころだ。
島内の移動が容易でアクティビティも豊富なバリ島は、短期旅行者から長期滞在者(多くはリモートワーカー)まで幅広い層を惹きつけている。伝統文化や自然、ウエルネスツーリズムを同時に楽しめ、火山でのハイキングからリトリート施設でのヨガまで、さまざまな過ごし方が可能だ。
がっかり要素
タイム誌によると、2024年、バリ島には約630万人の外国人観光客が訪れ、パンデミック前の水準を上回った。観光業の地域経済に占める割合は60~70%にのぼり、インフラや資源への負担が増大。その結果、さらなる観光客の誘致を必要とする状況が生まれている。こうした問題に対処するため、当局は2024年に観光税を導入し、観光客の行動規制も厳格化した。しかし依然として主要エリアでは交通渋滞や混雑が頻繁に報告され、Redditなどの口コミサイトには環境問題や旅行者のマナーに関する指摘が数多く投稿されている。
どんな人に向いているか?
バリ島は、時間に余裕のある人や、エリアや目的を絞ったプランを立てられる人に向いている。一度の旅行で島全体をまわるのではなく、長期間滞在したり、サーフィン・文化体験など目的を絞って過ごしたりする方が満足感を得やすい。まとめると、バリ島でがっかりしやすいのは、複数エリアを弾丸観光したい人や、交通渋滞や観光客の多さ・環境問題に敏感な人だ。
レイキャビク(アイスランド)
人気の理由
レイキャビクは、氷河、滝、火山、温泉など、アイスランドの雄大な自然を楽しむ旅の拠点となる街だ。アクセスしやすい北米やヨーロッパからは、短期旅行先として人気が高い。見どころ観光ルート「ゴールデンサークル」やブルーラグーンなど。
レイキャビクの街自体も、活気あるアートシーン、北欧の美意識が息づく街並み、徒歩で散策しやすいコンパクトさで人気を集める。都市の利便性と雄大な自然を同時に楽しめ、日帰りで複数の絶景を巡れる点が、ここ10年で人気が急上昇した理由だ。
がっかり要素
アイスランドを訪れる観光客数は年間200万人を超え、人口約40万人をはるかに上回る。政府は環境やインフラへの負荷を抑えるため、観光関連税を徴収するなどの対策を講じてきた。また、アイスランドは常に「最も高い旅行先」ランキングに入る国であり、宿泊費、食費、酒類、交通費などがすべて高額になる。旅行者のレビューでも物価の高さについて驚く声が多い他、ゴールデンサークルなどの人気ルートは混雑が常態化している。
どんな人に向いているか?
アイスランドは、屋外アクティビティや自然の景観、ここならではの地質学的特徴を楽しみたい人、かつ高額な旅費もいとわないという旅行者に向いている。旅を満喫するコツは、夏のピークシーズンを避け、複数の地域に長めに滞在し、宿泊費や食費を十分に用意しておくことなど。静かで落ち着いた旅が好きな人や低予算の人は、現地でがっかりするかもしれない。また、ピークシーズンに訪れる際は、特別料金や混雑を覚悟しておこう。
旅先を決める前に考えたい「3つの重要ポイント」
評価が真っ二つに分かれるこれらの観光地は、オーバーツーリズムが及ぼす影響の大きさを如実に表している。観光客の増加、観光税・民泊規制などの政策、そして限界に達した地域インフラが、旅行中の体験を大きく変えてしまったのだ。
だからこそ旅先を決める際は、訪れる時期、使える予算、何を期待するか――この3つをしっかり考えておきたい。こうした人気観光地は今も訪れること自体は可能だが、旅の満足度はこの3条件によって大きく変わってしまう。


