バルセロナ(スペイン)
人気の理由
バルセロナは建築、美食、ビーチの3つの要素が楽しめる街だ。サグラダ・ファミリアやグエル公園など、アントニ・ガウディのすばらしい建築が見られる名所が数多くあり、毎年何百万人もの観光客を魅了している。活気ある市場や、街からアクセスしやすいビーチもあり、市内観光と地中海レジャーを一度に満喫できるのがうれしいポイントだ。
整備されたインフラ、便利な地下鉄網、歩きやすい都市設計のおかげで、市内観光はスムーズ。芸術、文化、美食、ビーチを同時に体験できる観光地は、世界でもそう多くない。
がっかり要素
2024年に約9400万人の観光客を迎えたスペインでは、バルセロナをはじめ主要都市で市民生活やインフラへの負担が増している。その結果、スペイン各地でオーバーツーリズムへの抗議デモが発生。当局は2028年までに観光客向け短期賃貸を禁止する方針を発表し、観光税を引き上げるなどの対策を進めてきた。大勢の観光客が一気に押し寄せる要因のひとつが、ピーク時のクルーズ船の寄港だ。RedditやTripAdvisorには、街の混雑ぶりや地元住民の反感を感じたというレビューがしばしば投稿されている。
どんな人に向いているか?
バルセロナは、にぎやかな都会、建築、食を楽しみ、街や観光スポットの混雑も気にならないという人に向いている。旅を満喫するには、旧市街にとどまらず周辺エリアへ足を延ばし、夏のピークシーズンやクルーズ船の寄港日を避けた日程を組むのがおすすめだ。年間を通じて混雑が続くこの街では、静かで落ち着いた旅を好む人や、混雑が苦手な人はストレスを感じやすいだろう。
トゥルム(メキシコ)
人気の理由
白砂のビーチ、ターコイズブルーの海、立ち並ぶデザイナーズホテル──トゥルムは近年、メキシコのカリブ海沿岸で最も話題のリゾート地として急成長を遂げた。洗練されたボヘミアンなイメージがSNSで世界中に拡散され、ウエルネスの選択肢やおしゃれな空間、インスタ映え、独特な雰囲気に惹かれた観光客が訪れる。カリブ海を見下ろす断崖に立つ圧巻のマヤ遺跡、そしてセノーテ(天然の陥没穴)、マングローブの林といった美しい自然の景観も見どころ。ウエルネスやデザイン重視の宿泊施設が充実し、癒やしとインスタ映えを同時に叶える旅行先として、特に中~高予算の旅行者に人気がある。
がっかり要素
SNSが人気を先導するトゥルムには一定期間に観光客が集中する傾向があり、地元のインフラを圧迫している。急速な観光開発に伴い、ホテル、レストラン、交通機関の料金も高騰。Reddit、Google、TripAdvisorなどのレビューでは、物価の高さが米国の主要都市並みだと嘆く声が目立つ。また道路事情や公共設備など、インフラ面の課題も頻繁に指摘されている。
どんな人に向いているか?
トゥルムは中~高予算の旅行者、特にデザイナーズホテルやスタイリッシュなビーチリゾートを好む人に向いている。この地では、フルサービス型もしくは高級ホテルに滞在すれば、おおむね満足度の高い旅になるだろう。一方、低予算でメキシコ・カリブらしい体験を期待する人は、高いコストやインフラの不備、混雑した観光スポットにがっかりするかもしれない。ホテルや旅行会社に頼らず個人で気ままに旅する人は特に、SNSと現実とのギャップについて理解しておきたい。自然や文化よりも、「インスタ映え」の演出を重視しているトゥルムは、旅行者によって評価が分かれる場所だ。


