北米

2026.04.08 08:30

米国内に広がるトランプの「強制解任論」、イランへの「文明抹殺」の脅しで

Alex Brandon-Pool/Getty Images

合衆国憲法修正第25条とは?

これまで1度も発動されたことがない憲法修正第25条第4節は、副大統領と閣僚の過半数、あるいは議会が設置した「その他の機関」の過半数が、大統領が職務遂行不能であると宣言することを認めている。その場合、大統領が職務復帰能力を証明するか、議会の3分の2の賛成で解任が維持されるまで、副大統領が大統領代理に昇格しその任に当たる。第4節は「強制解任メカニズム」とも呼ばれる。

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「現時点では現実的ではない」との反論

シェルドン・ホワイトハウス上院議員(民主党、ロードアイランド州)は7日、トランプは「深刻な精神的退化に直面している」としつつも、「憲法修正第25条の発動は現時点では現実的ではない」と述べた。閣僚が強制解任に投票するとは考えにくいとの見解だ。ロバート・バーンズ弁護士は今週、先述したジョーンズのポッドキャストに出演し、「弾劾よりも困難だ」と懐疑的な見方を示した。また、ダイアナ・デゲット下院議員(民主党、コロラド州)は、トランプの閣僚は解任に動くには「あまりにも臆病だ」と述べている

トランプの脅しが「ハッタリ」であることを「望み、祈っている」

ロン・ジョンソン上院議員(共和党、ウィスコンシン州)は7日、トランプの脅しが「ハッタリ」であることを「望み、祈っている」と述べ、「民間インフラの爆破は見たくない」「我々はイラン国民と戦争をしているのではない」と語った。ドン・ベーコン下院議員(共和党、ネブラスカ州)は、5日にトランプが投稿した「下品で冒涜的な」言葉遣いは受け入れられないとしつつも、橋や発電所への攻撃が戦争犯罪に当たるかについては「複雑な意見」を持っていると述べた。

トランプのイラン脅迫を支持している議員

一方、リック・スコット上院議員(共和党、フロリダ州)は、イランに「責任を取らせる」としてトランプを称賛した。クレイ・ヒギンズ下院議員(共和党、ルイジアナ州)はトランプに対し、「天使たちが感嘆して頷くほど」イランを「激しく叩け」と促した。ランディ・ファイン下院議員(共和党、フロリダ州)は6日に「発電所と橋の前夜祭おめでとう!」と投稿した。リンジー・グラハム上院議員(共和党、サウスカロライナ州)は、「(イラン)政権が2度と戦争をできないように軍事能力を破壊する大規模な攻撃」を支持すると述べた。また、上院共和党のXアカウントは、「イランはトランプ大統領の言葉を信じるのが賢明だ。楽な道か、険しい道か選ぶことができる」とトランプへの支持を表明した。

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米軍に「命令拒否」を求める声も

米軍はトランプの命令を拒否すべきだとの声も上がっている。退役中将のマーク・ハートリングはMS NOWに対し、軍司令官たちは不法な命令に従わない準備をしていると述べた。サラ・ジェイコブス下院議員(民主党、カリフォルニア州)は統合参謀本部に対し、「連邦法および国際法に違反するいかなる軍事命令も無視する」よう求めた。エド・マーキー上院議員(民主党、マサチューセッツ州)は「軍の諸君、違法な命令に従う必要はないことを忘れないでほしい」と投稿した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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