Googleの採用担当者に履歴書を送るよりずっと前に、あなたはすでに自分で自分を失格にしている。履歴書の体裁が悪いからではない。低パフォーマーのマインドセットがあるからだ。
筆者はGoogleで採用担当バイスプレジデントを務めるブライアン・オンと面談し、採用担当者が「この人はレッドフラグ(危険信号)だ。採用しない」と判断するポイントを聞いた。
興味深いのは、彼が明かしたGoogleの採用基準が、筆者が採用担当者との会話で聞いてきた内容と一致していることだ。それは、組織内で最高のパフォーマンスを誇る地域チームを率いてきた筆者自身の管理職としての経験とも重なる。
これらの危険信号は履歴書や応募書類の回答に表れ、Googleの採用委員会が研修で学び、履歴書の審査から面接プロセス全体にわたって観察する項目でもある。
危険信号1:常に自分が正しいと思い込む
候補者が面接で落ちる大きな理由の1つは、閉鎖的な思考にある。
自分の専門性や職業に自信を持ち、確信を持つのはよい。しかし「昔ながらのルールに固執し、常に自分が正しくないと気が済まず、考えが閉じているのは危険信号だ」とオンは言う。
この態度は、次を示唆するからである。
・フィードバックを受け入れる姿勢の欠如
・失敗から学び成長する文化におけるチーム適合性の低さ
・傲慢さと感情知能(EQ)の低さ
・時代に取り残され、イノベーションを後退させる傾向
履歴書ではどう表れるのか?
履歴書では、次のような形で表れる。
・キャリアの歩みに進化が見られない(例えば、上位職へのステップアップがない)
・スキルを高め、知識を定期的に磨くための最近の資格取得がない
過去3年以内に学び直しをしていない、資格取得や追加研修を受けていない場合、成長が止まり、現在の専門領域での状態に完全に満足していることを示してしまう。AI導入とイノベーションに注力し、テクノロジー時代を前進しようとしている企業にとって、これは大きな警告サインだ。
この危険信号は面接でも表れる。成果を述べる一方で、次を示せない場合だ。
・キャリアの中で何を学び、どう成長したか
・何を違う形でやり直すか
・どんなリスクを取り、どんな失敗をし、そこからどう成長したか
この点で「あなたの弱みは何か?」のような答えづらい面接質問は、その人となりをより明らかにする助けになる。適切に答えれば、自分を客観視できており、「弱み」を改善するために専門性の向上に能動的に取り組んでいることを示せるからだ。
危険信号2:曖昧さに耐えられない
CEOや採用責任者との会話で繰り返し浮かび上がってくるテーマの1つが、「適応力こそが、プロフェッショナルがキャリアで活躍し、今後10年にわたって自分の価値を保つために最も重要なスキルだ」という点である。
また、組織が全社的に身につけるべき最重要スキルとも見なされている。
だからこそ、プロとして適応力を身につける必要がある。日々が同じではなく、未来がほとんど予測できないAI活用の職場で、イノベーションを推進する役割、すなわち「未来の仕事」を獲得する鍵となるからだ。



