宇宙

2026.04.07 12:30

オリオン宇宙船、月裏側の「肉眼観測」に成功 人類到達の最遠記録を40万6773kmに更新

月の裏側へ回り込むオリオン宇宙船 (c)NASA

太陽が月の影に隠れる瞬間。オリオン宇宙船からは皆既日食として観測された (c)NASA
太陽が月の影に隠れる瞬間。オリオン宇宙船からは皆既日食として観測された (c)NASA

月の裏側から地球が再び姿を表すと、9時35分ごろには太陽が月に隠れて見えなくなった。つまりオリオンが月の裏側をフライバイしたことで、クルーは「皆既日食」を体験したのだ。その間、クルーは太陽コロナ(太陽の外層大気)を観測した。また、太陽光が遮られた月面はほぼ暗くなるため、クルーはこのときもデブリによる月面の衝突閃光、地平線上に舞い上がる塵などを観測。オリオンと月の位置が近いため、この皆既日食は10時32分まで1時間ほど継続し、それが終わるころにはクルーによる月面観測も完了した。

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オリオンの船内と4名のクルー (c)NASA
オリオンの船内と4名のクルー (c)NASA

月裏側をフライバイしたことで、オリオン宇宙船は月への往路から地球への復路へと転じた。オリオンはそのまま自由帰還軌道をたどり、翌4月8日の2時25分には月の重力圏から離脱する。4月11日には米西海岸(サンディエゴ沖)に着水し、9日ぶりに地球へ帰還する予定だ。

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編集=安井克至

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