暗号資産

2026.04.07 10:00

「大きな過ち」FRBによる“サプライズ”に備えるビットコイン市場

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イラン攻撃が早ければ今週中にも終結するとの期待からトレーダーたちが買いに走り、ビットコインをはじめとする暗号資産価格が急騰している。ビットコイン価格は7万ドルを突破し、直近の安値から20%近く上昇した。

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そんな中、ビットコイン価格は米連邦準備制度理事会(FRB)による「サプライズ」に備える局面を迎えている。

米国によるイラン攻撃以来、FRBによる利下げの可能性は急低下した。市場の予測は、2026年を通じて複数回の利下げが行われるというシナリオから「ゼロ回」へと一変した。次の動きが利下げではなく、利上げになる可能性すら想定され始めている。

XS.comの市場アナリスト、リン・トランはEメールでのコメントで、「今週、市場の関心はGDP(国内総生産)、PCE(個人消費支出)、CPI(消費者物価指数)など主要な米国経済指標の発表に向けられるだろう」と述べた。

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「米国債利回りの上昇と根強いインフレ圧力を背景に、これらのデータはFRBの金融政策に対する期待を形成する上で極めて重要な役割を果たす。もしインフレが高止まりすれば、『ハイヤー・フォー・ロンガー(より高い金利をより長く)』の説が補強され、リスク資産の重石となる一方で、米ドルの下支えになる」。

米国時間4月10日に発表される消費者物価指数(CPI)に市場の注目が集まる。年初から原油価格がほぼ倍増し、全米ガソリン平均価格が3年以上ぶりに1ガロンあたり4ドルを超えたことで、イラン攻撃によるエネルギー・ショックがどの程度の影響を及ぼしたかが明らかになるからだ。

今週はまた、2月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表に加え、第4四半期の経済成長率の改定値も公表される予定だ。

FxProのチーフ市場アナリスト、アレックス・カプチケヴィッチはEメールで、「2022年のインフレ率の急上昇はパンデミック後の需要が主導したものだった。しかし、現在の問題は原油の供給不足だ」と指摘した。

カプチケヴィッチは、「これを金融引き締めで解決しようとすることは大きな過ちだ」と述べ、「投資家がこの事実に気づけばすぐに」ドルは急騰し、「イランと原油をめぐる状況が変わるまで、ユーロへの圧力はより顕著になるだろう」と予測した。

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翻訳=江津拓哉

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