働き方

2026.04.08 14:00

生産性は上がっても「つながり」は薄れる──AI時代のエンゲージメント危機

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Resume Geniusのキャリア専門家、ネイサン・ソトは「エンゲージメントは、従業員が仕事を好きかどうかだけの問題ではない」と語る。「仕事の性質が変化する中で、職場で安心できているか、支援されていると感じているかにもつながる。AIが生産性を高めたとしても、不安を増幅させたり社会的なつながりを弱めたりするなら、雇用主は短期的にはエンゲージメントが上がっているように見えても、従業員の忠誠心が静かに低下していくのを目にすることになりかねない」

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燃え尽き症候群は依然としてエンゲージメントを蝕む

テクノロジーが効率を高めても、燃え尽き症候群(バーンアウト)は変わらぬ圧力として残り続けている。Z世代の労働者の4分の3は、少なくとも時々燃え尽き症候群を経験していると報告しており、多くが職場でより洗練され、統制された自分を演出しなければならないというプレッシャーを感じている。その負荷はキャリアの早い段階から表れる。Talker Researchの調査では、30歳になる前に燃え尽きていると感じた人が4人に1人近くに上った。

これは単なる業務量の問題ではない。感情労働の問題である。

多くの従業員は、どう見られているかを管理し、ストレスの兆候を抑え、苦しい状況でもプロフェッショナルなイメージを保つ必要があると感じている。その感情的な負担は、職場での振る舞い方を形づくっている。メンタルヘルス休暇を取る人もいれば、声を上げることをためらったり、脆弱さを見せること自体を避けたりする人もいる。時間とともに、その断絶は積み重なる。

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従業員はパフォーマンスを維持していても、エネルギーと感情的な投資が減っていく。燃え尽き症候群は、表面上は必ずしも「無関心」に見えるとは限らない。多くの場合それは、熱意のない一貫性、つながりを欠いた生産性として現れる。しかし長期的には、パフォーマンスと定着の双方をむしばんでいく。

経済的圧力が忠誠心をより条件付きにしている

経済的ストレスは、見落とされがちな形でエンゲージメントに影響を与えている。多くの従業員は経済の先行き不透明感から職にとどまっているが、それはコミットしていることを意味しない。経済的にストレスを抱える労働者のうち半数超は、勤務時間中に個人的な金銭問題が気になって毎週何時間も注意が散漫になると報告している。その圧力は、仕事に対する捉え方を変える。エンゲージメントは、つながりというより安定性の問題になっていく。

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