米公共放送PBSは先週、ロシアがウクライナに対するミサイルとドローン(無人機)による攻撃を強化したと報じた。ウクライナ全土の民間人居住地域に対し、400機近くの長距離無人機と数十発のミサイルが撃ち込まれた。これにより、少なくとも6人が死亡、46人が負傷した。
同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先月24日、ロシアがベラルーシに新たな軍事基地を建設することで、ウクライナに対する攻撃を強化するとの見方を示した。同大統領はX(旧ツイッター)に、ロシアによる無人機攻撃や、同国とベラルーシの関係について、ウクライナの同盟国と協議したと投稿した。その上で、ベラルーシが「ロシアの戦争への関与を深めている」として、欧州諸国に警戒を促した。
英ロイター通信によると、ロシアはベラルーシに長距離無人機用の地上管制局を4カ所建設する計画だという。ゼレンスキー大統領は「ロシアが長距離無人機の地上管制局を建設するために、ベラルーシの領土とウクライナの占領地域を引き続き利用する意向である」ことをウクライナの情報機関が突き止めたと述べた。
ウクライナ侵攻を巡り、ロシアとベラルーシが協力するのはこれが初めてではない。2022年2月のウクライナ侵攻開始以降、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は自国にロシア軍を迎え入れるなどして、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を支えている。侵攻開始当初、ベラルーシ政府は自国領内からロシア軍がウクライナへのミサイル攻撃を行うことを許可した。ベラルーシはロシア軍の拠点としても利用され、同軍の兵士や装備が自国からベラルーシへ輸送され、同国からウクライナ北部への侵攻が行われた。だが、ロシア軍は次第にベラルーシ領内での存在感を縮小させてきた。他方で、プーチン大統領はルカシェンコ大統領を重要な盟友と見なしており、ロシアへの支援を強化するよう圧力をかけてきた。
ベラルーシ政府は自国兵をウクライナに派遣していないものの、ロシアとの合同軍事演習を複数回にわたって実施している。こうした活動は、ロシアの各大隊がウクライナでの戦闘に派遣される前に戦闘能力を維持し、万全の態勢を整えるのに役立っている。



