キャリア

2026.04.08 16:00

過度なプレッシャー、境界線の曖昧化…上司と友人関係になることの7つのリスク

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6. 注目度と昇進を混同してしまう

上司との距離が近くなれば、注目度や情報へのアクセスは増えるかもしれない。しかし、そうした距離の近さは必ずしも、有意義なキャリアアップにつながるわけではない。期待される成果や業績評価の基準が明確に定義されていない場合であっても、気軽な会話や露出の増加によって、進歩しているかのような錯覚を抱いてしまう。

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明確な目標や成果の記録がなければ、「注目されている」ことと「評価されている」ことの区別がつきにくくなる。その結果、実際には前進していないにもかかわらず、誤った進歩感を抱き、チャンスが近づいている、と錯覚してしまう恐れがある。

JobHire.AIのCEO、アルテム・ザハロフはこう語る。「権威ある人物とのつながりを求めることは、とても人間らしい行為だ。そうすることで、守られていると感じたり、プロとしての存在感を認められたり、安心感を得たりできる。しかし感情的な依存は、キャリアを危険にさらす可能性がある。その代わりに必要なのは、明確な期待と実績に基づいた信頼関係をつくることだ」

7. 職場内のより根深い問題を覆い隠してしまう

上司とより親密な関係を築きたいという願望は、労働環境における、より大きな問題の表れかもしれない。従業員の75%が、上司をストレスの主な原因、あるいは重要な原因として挙げている現状において、友情を求めることは、問題に直接向き合わずにその場を乗り切るための処世術になりがちだ。つまり、根底にある力関係を改善するのではなく、核心的な課題を未解決のまま残した状態で、一時的に緊張を和らげるようとするわけだ。

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そうした関係性は、時間が経つにつれて、長期的な成長を支えているのか、それとも単に困難な状況を乗り切るための手段に過ぎないのか、見極めるのが難しくなる。場合によっては、より明確な境界線を引くことや、新たなチャンスを探ることなど、必要なキャリア上の決断を先延ばしにしてしまうことさえ起こり得る。

上司と強固な関係を築くことはキャリア形成に役立つが、重要なのは、親密な関係と依存との違いを認識しておくことだ。期待が明確で、フィードバックが率直であり、成果が測定可能であれば、その関係は成長を促進する。境界線が曖昧になると、不確実性やプレッシャーが生じ、意図しないトレードオフを招くことがある。

職場の力学が変化し続けるなかで、最も効果的なアプローチは、信頼と職業上の境界線のバランスを保ち、親密さではなく成果によって進展がもたらされるようにすることだ。

forbes.com 原文

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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