2026.05.07 16:45

旅もソロ活化? Z世代+のひとり旅市場「年14.8%」成長、超個別トラベル時代!

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一人旅が与えてくれるメリット「旅も、仕事も、もっと楽しくなる」

僕が一人旅で大切にしていることは、「すべての判断が、純粋に自分の意思から生まれる」という感覚です。グループ旅行では無意識に周りに合わせる瞬間が生まれ、気づかないうちに自分の「好き」「嫌い」「大切にしたいもの」がぼやけていきます。一人旅には、そういう「ぼかし」がありません。すべての選択が自分だけのものだからこそ、旅の満足度が上がり、その喜びは純粋に自分のものになります。

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さらに、小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感を高めます。一人旅をする理由として最も多く挙げられるのが「自分の行きたいところへ行ける自由(74%)」であり、次いで「柔軟なスケジュール(63%)」が続きます(Grand View Research調べ)。「自分の判断を信じて動き、それが報われる」感覚は、帰国後の仕事にも影響をもたらすことがあります。気がついたら、それが仕事の場面でも自然と出るようになっていた、というのが僕の実感です。

さらに、AI時代に必要な”武器”まで手に入る

一人旅のメリットは、満足度や自己肯定感にとどまりません。AI時代を生きるうえで、もう一つ本質的な力を育ててくれます。それが「自分らしさ」です。どれだけ仕事がAIに置き換わっていっても、「自分らしさ」を仕事の中に活かせれば、その仕事はなくならないと思います。そのためにも、「自分らしさ」を見つけ、磨きをかけておくこと、つまり"継続的な自己分析"は非常に重要です。

しかし、「自分らしさ」は日常の中ではなかなか見つかりません。ルーティンの中では感情の振れ幅は小さく、自分が何に心が動くのかが見えにくい。加えて、目の前の忙しさを優先するうちに、自分と向き合う時間もどこかへいってしまう。かつての僕も、まさにそうでした。

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そこで必要になるのが、「非日常」と「内省の時間」の組み合わせです。

まず「非日常」について。日常よりも感情の動きが格段に大きくなる非日常には、自分らしさを見つけるヒントがたくさん隠されています。そしてその中でも、最もヒントが見つかりやすい非日常が、一人旅です。知らない土地、知らない文化、そして決定の連続。一人だからこそ、その一つひとつの決定から、自分の好き・嫌い・得意・不得意など、普段は気づかない感情が浮かび上がってきます。その色濃い感情こそが、自己分析の最良の材料です。

そしてその材料を活かすのが、「内省の時間」です。「なぜこの街を選んだのか」「なぜあのレストランに入ったのか」。旅の中での一つひとつの選択に理由を問い続けると、自分の価値観が少しずつ見えてきます。もっとも、毎回必ず答えが出るわけではありません。だからこそ、意識して時間を確保しておかないと、忙しい日常の中では後回しになりがちです。そこで僕自身は、帰りの飛行機の時間をその内省の時間と決めています。スマホも使えず、仕事のことを考える必要もない。あの数時間が、一番深く自分と向き合える時間です。

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文=東松寛文 編集=石井節子

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