バリバリ活躍していた期待の若手エース社員が、突然の退職。会社側は理由がわからず、引き留めることも再発防止もできない、という図式が中小企業には多いようだ。きちんと本音をぶつけて辞める人もいれば、本音を言えずに去る人もいる。口に出せない本音とは何なのか。
高卒就職採用支援や人事支援などのサービスを展開するジンジブは、人事機能がない中小企業の36歳以上の経営者・役員508人と、過去5年以内に退職経験のある20〜35歳の男女510人を対象に、退職理由の本音と建前に関する調査を実施した。

それによると、退職した若手社員の本当の退職理由を把握していない企業が半数以上にのぼった。また、若手社員の退職の予兆に気づけなかった企業が約37パーセント。うすうす気づいていたが対策できなかったとの答えが約57パーセントとなった。

人事機能を持たない、つまり人事のエキスパートがいない中小企業では、上司が業務のかたわら部下のメンタルケアをすることになり、現実的ではない。そこで頼りになる情報が、現に退職した若手社員の本音だ。

退職時に本音を言えた人は、「やや本音」を含めて約64パーセントと意外に多い。問題は言えない社員だ。その人たちに、言えなかった本音を聞くと、「古い習慣や非効率な業務方法を改善する姿勢がない」、「周囲との『仕事への意識』の差にストレスを感じた」、「経営理念と現場とに大きな乖離があった」、「やりがいや成長を感じられなくなった」など。



