
言えなかった理由を尋ねると、「退職手続きや最後の評価で不利になるのが怖かった」、「しつこく引き留められるのが面倒だった」、「上司や人事に相談できる関係性ではなかった」というものが上位を占めた。会社との信頼関係が壁になっているようだ。
また、会社側がどんなアクションを起こせば退職を思いとどまったかを聞くと、経営方針や戦略について納得できる説明、言いにくい本音や不満を拾い上げる仕組み、会社全体としての組織改善などがあげられた。

退職を決めてから会社にその意向を伝えるまでに、1カ月以上の期間がある人が約70パーセントであることもわかった。その間、若手エースは仕事に身が入らない状態だと想像できる。会社にとっても社員にとっても不幸な状況だ。若手社員の要望がわかっていれば、その間になんとかできたかもしれない。だが、打つ手がないのが現実だろう。
この結果を受けてジンジブは、属人的な対応に頼らず、社員の声を適切に拾いあげて納得のいく評価や面談で応じる仕組み作りが重要だと話すが、人事機能のない企業では難しい。その場合は、外部の人事の専門家とともに、そうした体制を段階的に築いていくことを提案している。


