2030年「自動運転車の一般化」 までのタイムライン

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ドライバー不要の自動運転車の実用化に向け、各社が開発競争に乗り出している。既に、アウディ、メルセデス・ベンツ、ボルボ等の自動車メーカーが、先進運転支援システムADAS(advanced driver-assistance systems)を導入している。

また先日は、テスラ・モーターズが車体を制御するソフトウェアのアップデートを発表した。自動運転機能「オートパイロット」により、同社のモデルSは同一車線の走行や車線変更、スピード調整も自動で行えるようになる。

だが、イーロン・マスクCEOによると、このソフトはまだベータ版であり、運転者はオートパイロット使用中もハンドルに手を添えておく必要がある。

映画を観たり、昼寝をしている間に車が目的地まで運んでくれるという時代が来るのは、まだ15年か、それ以上先のことになりそうだ。しかし、テクノロジーは着々と進化しており、その先の更なる技術革新も進んでいる。今後何が可能になるのか、時系列で追ってみよう。

現在: 運転の補助(ドライバー支援)
ドライバーの反応が一瞬でも遅れると、車間距離適応走行制御システム(ACC)、自動ブレーキ、車線逸脱修正のステアリングアシスト等の機能が、瞬時にドライバーをアシストしてくれる。 メルセデスとボルボは、渋滞時に頻発するストップ&ゴーにも対応可能な車両を生産している。

2016年: 自動運転機能「オートパイロット」の実用化
テスラとキャデラックが発表する新型車は、ドライバーの操作無しで高速クルーズが可能だ。自動駐車機能を装備する車も登場するかも知れない。

2020年: 高齢者もひとりで乗れる自動運転車
高齢者居住地区のような低速エリアに限定し、ドライーバーレスカーの走行が許可される。高速道路に自動運転車専用レーンが設けられる可能性もある。

2025年: 自動運転車の一般化
より多くの道路で、高度に自動運転化された車両の通行が可能になるが、 状況によってはドライバーによる運転が必要とされる。公共交通機関でも運転手は必要なくなる。

2030: 完全自動運転化の達成
いつでも好きな時に完全自動運転車を呼び、行きたいところへ行ける。貨物の長距離輸送も自動化される。

参考資料: Ernst & Young, Boston Consulting Group, Continental AG

文 =ジョアン・ミュラー(Forbes) / 編集=上田裕資

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