宇宙

2026.04.08 10:30

息をのむほど「美しい土星」、NASAが公開 光輝く環や神秘的な六角形もくっきり

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2024年11月29日に観測した土星の赤外線画像。衛星が白い点として写っており、左端の環のすぐ上にヤヌス、左下にディオネ、中央付近の環の下側にエンケラドスが見える(NASA, ESA, CSA, STScI; Image Processing: J. DePasquale (STScI))

土星の衛星

このほど公開された画像には、ヤヌス、ディオネ、エンケラドスといった土星の衛星もいくつか捉えられている。

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エンケラドスは地下に海が存在するとみられており、水蒸気や氷の粒を火山のように宇宙空間へ噴出させる間欠泉の活動が活発なことから、惑星科学者にとってはとりわけ興味深い天体だ。太陽系内における地球外生命の探索にあたり、特に期待のかかる星のひとつとなっている。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2024年11月29日に観測した土星の広角赤外線画像。土星の主要な衛星のうち(左端から)衛星タイタン、ヤヌス、ディオネ、エンケラドス、ミマス、テティスが確認できる(NASA, ESA, CSA, STScI; Image Processing: J. DePasquale (STScI))
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が2024年11月29日に観測した土星の広角赤外線画像。土星の主要な衛星のうち(左端から)衛星タイタン、ヤヌス、ディオネ、エンケラドス、ミマス、テティスが確認できる(NASA, ESA, CSA, STScI; Image Processing: J. DePasquale (STScI))

土星の神秘的な六角形

これらの画像からは、土星の北極にある六角形のジェット気流もぼんやりと確認できる。この謎めいた六角形は、1981年にNASAの双子の探査機ボイジャーによって初めて発見された持続的な気象パターンだ。数十年にわたり安定を保っており、土星の数ある特徴の中でも格別な魅力を放っている。

土星の北極はこれから冬を迎え、長期にわたり暗闇に包まれるため、六角形の高解像度画像はこれを最後に2040年代に入るまで撮影できなくなる可能性が高い。

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JWSTの観測では、土星の両極域がはっきりと灰緑色に見えている。これは高高度のエアロゾル層やオーロラ活動に関連しているとみられる。荷電粒子が土星の磁場と相互作用することで生じている発光現象の可能性があり、土星の上層大気を解明する手がかりとなりそうだ。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST、左)が観測した土星の赤外線画像と、ハッブル宇宙望遠鏡(右)が捉えた可視光画像(NASA, ESA, CSA, STScI, A. Simon (NASA-GSFC), M. Wong (University of California); Image Processing: J. DePasquale (STScI))
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST、左)が観測した土星の赤外線画像と、ハッブル宇宙望遠鏡(右)が捉えた可視光画像(NASA, ESA, CSA, STScI, A. Simon (NASA-GSFC), M. Wong (University of California); Image Processing: J. DePasquale (STScI))

2026年、土星の「見ごろ」はいつ?

2月に夕暮れの薄明の中に姿を消した土星は、6月に入ると未明~明け方の東の空に見えるようになる。8月頃には夜遅くから観測可能となり、10月4日には1年間で最も明るく輝く「衝(しょう)」を迎える。この日、土星は地球から見て太陽と正反対の位置にあり、夕暮れ時に東から昇り、一晩じゅう夜空を照らして、夜明けに西に沈む。

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forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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