同じく在バグダッド米国大使館の防衛関連とみられ、3月22日に共有された動画では、C-RAMがそれぞれ1秒、1秒、3秒ほどの長さの連射を3回行い、3回目でシャヘドを撃墜している。
This U.S. C-RAM defense system automatically intercepts a drone that was about to hit the U.S. Embassy in Baghdad. It can fire up to 4,500 rounds per minute. pic.twitter.com/TKhFg4zYvL
— GALAXY-2:20 VIDEO🔌 (@GalaxyTwoTwenty) March 22, 2026
C-RAMが目標を捕捉できたのか不明なケースもある。イラク北部のクルド人自治区アルビルで3月28日夜、C-RAMがイランのドローンと交戦した様子とされる動画では、7秒の連射が行われているが明確な命中は確認できない。また、シリアで撮影され、3月29日に投稿された別の動画にも4秒の連射が映っているが、結果は判然としない。これより前、3月17日に在バグダッド米国大使館周辺を撮影した動画では、6秒の連射による弾の流れが夜空を蛇行するように伸びるのが見えるが、命中しているところは映っていない。
Additional angle of an American CRAM engaging incoming Iranian drones over Erbil, Iraq, earlier tonight. pic.twitter.com/pOtHhHwLqB
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) March 28, 2026advertisement
一方、C-RAMが明らかに撃墜し損ねたことがわかる動画もある。バグダッドにある米軍基地に対する攻撃とされる3月21日投稿の動画では、1秒の連射に続いてC-RAMの発射地点付近で爆発が発生している。
C-RAM znowu zawód w amerykańskiej bazie w Bagdadzie.
— Ministerstwo Prawdy (@Minister_Prawdy) March 21, 2026
Wyzwoleni przez Amerykę Irakijczycy bardzo się tym martwią. pic.twitter.com/cjLET1sb5z
C-RAMが対ドローンで抱える問題
もっとも、こうした限られた映像だけでは、C-RAMによる迎撃の成功率や失敗率が実際どの程度なのかほとんどわからない。ドローンに命中しても必ずしも爆発が生じるわけではないので、夜間には視認できない場合もあるだろう。反対に、映像には記録されていないものの、迎撃に失敗した戦闘が実際はもっとある可能性もある。
C-RAMに関して知られているのは、イラクでのロケット弾や迫撃砲弾の迎撃率がかつて70〜80%程度だったこと、通常は1回の戦闘で砲弾が300発ほど使用されるということだ。ロケット弾や迫撃砲弾は比較的対処しやすい目標と言える。なぜなら、これらは高速で飛来するものの、弾道が非常に予測しやすく、しかも上空の高い位置から落下してくるため、レーダーで捉えやすいからだ。
それに対して、ドローンへの対処はもっと難しくなるおそれがある。ひとつには、ドローンの機体は金属ではなく複合材料でつくられているため、レーダー反射が小さい場合があるからだ。また、シャヘドはきわめて低い高度を飛行でき、時には地上から30m足らずの高さで建物の間を縫うような経路をとることもある。このように背景のクラッター(目標以外からのレーダー反射による余計な信号)が多い環境では、レーダーによる追尾が困難になる。


