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2026.04.06 11:30

オリーブオイルが米国で高騰している理由──イラン攻撃・関税・気候変動

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米国内生産では不足分を埋められない理由

カリフォルニアのオリーブオイル産業は評価に値する。カリフォルニアのオリーブ生産のうち、オリーブオイル製造に回される割合は、2005年の約10%から2022年には75%超へと急速に拡大した。だが、それでも米国の消費者を守るにはほど遠い。米国のオリーブオイル生産が増えたにもかかわらず、国内消費の95%超は現在も輸入で賄われている。

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カリフォルニアのオリーブオイル生産量は年間200万〜400万ガロンと推定され、これは国内消費の約4%にすぎない。関税に始まり、現在は戦争に連動したエネルギーコストによって押し上げられる輸入価格の高止まりが続けば、国内生産者が増産投資を積極的に進めるために必要な「価格面での余地」が生まれる可能性がある。カリフォルニアの生産者は、この状況を利用して製品を強く訴求し、特別価格を提示することで、顧客を奪いブランドを育てる好機と捉えるかもしれない。

消費者は何を予想すべきか

燃料価格の上昇の影響を消費者が最初に目にする場所の1つは、食料品店だ。とりわけ青果、精肉、乳製品の売り場だろう。オリーブオイルは常温保存が可能な輸入品であるため、値上げまでのタイムラグはやや長いかもしれない。だが誤解してはならない。値上げは来る。私の見立てでは、2025年9.99ドル(約1588円)で販売されていた25.4オンス(約720ml)のボトルは、状況が続けばホリデーシーズンまでに14.99ドル(約2383円)を容易に超えうる。

「原油価格の上昇は、ガソリンスタンドだけでなく、消費者コストに直接かつ即座に影響を与えます」と、バンクレートの金融アナリスト、スティーブン・ケイツはCNBCに語った。「2025年の関税引き上げは価格に意味のある形で反映されるまで数カ月かかりました。しかし原油価格の上昇は異なり、すぐに反映されます。ガソリン価格の急騰は家計を圧迫するだけでなく、輸送費、航空券、石油由来の原材料に依存する製品のコストも押し上げます」。

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複合的な影響こそが、食料品小売の経営陣やブランドマネジャーにとって最も懸念すべき点である。イラン攻撃前の関税だけで、EU産オリーブオイルのコストに約15%が上乗せされた。世界貿易の意思決定は、単一のカテゴリーにとどまらない広範な影響を及ぼす。関税についてモイルーは私にこう述べた。「我々は引き続き声を上げていますが、オリーブオイルはより大きな政治的な景観の中では相対的に小さなセグメントであり、この問題が受けるべき注意を得るのは難しいことがあります……それでも公正な貿易政策を訴えることにコミットしています」。そこにエネルギー起因の運賃サーチャージが重なる。2025年、関税コストを吸収しようとした小売業者も、今やこれ以上の輸送コスト増を吸収する余力は乏しく、消費者に転嫁せざるを得ない。

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