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2026.04.04 21:36

仕事のアイデアが湧き出す「意外な習慣」3選

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職場における創造性は、もはや「あればよいもの」ではない。必須である。AIの登場、テクノロジーの進化、そして世界中で加速する変化のスピードを踏まえれば、職場に創造性とイノベーションを実装することは最重要課題だ。だが朗報もある。創造性とは才能の問題ではなく、以下のような習慣によって「アイデアが生まれる条件」を整えられるということだ。

ここでは、職場での創造性を解き放ち、大きな課題にも落ち着いて向き合う助けとなる、シンプルで直感に反する習慣を紹介する。

休憩が必要になる前に休憩する

終わりのない「やるべきことを片づける」サイクルのなかで、休憩は驚くほどの成果を生むことがある。ルーマニアの最近の研究では、勤務時間中に10分の休憩を複数回取ることで、活力が高まり、疲労が軽減されることが示された。休憩にその効果があるのは明らかに思えるかもしれない。だが、あまり明らかでないのは「休憩が必要になるよりもずっと前に休憩を取るべきだ」という点である。

ロチェスター大学の研究者は、自転車レースに向けてトレーニングしていた際、休憩が必要になる前に休むことが極めて重要だったと述べている。休憩が必要になるまで待てば、すでに手遅れになっている可能性があるのだ。休憩を先延ばしにし、引き返せない地点を越えて無理をすると、結局失速し、そもそものトレーニングの目的が損なわれるという。

職場も同じである。限界を超えて、最後のメールに返信する、最後の電話に出るなど、休むべきタイミングを過ぎてまで「もう少し」と踏ん張ることは、生産性を高めるどころか低下につながる。

もっと頻繁に退屈する

セントラル・ランカシャー大学による研究では、退屈が創造性の向上と直接的な相関があることが示されている。だが、最後に「退屈」したのはいつだろうか。本当に、心の底から退屈した経験は。

私たちは、退屈しないための気晴らしで1日のあらゆる時間を埋めようとしがちだ。その多くは、画面のあるデジタル機器によるものだ。なかでも最大の元凶は携帯電話だろう。信じられないなら、バスケットボールの試合やサッカーの試合に行ってみるとよい。試合を観て競技に没入する代わりに、多くの人がスマートフォンに釘付けになっているのがわかるはずだ。

私たちは「最後にこのメールだけ確認したら終わりにしよう」「最後にこの1通だけテキストを送ったらスマホをしまおう」と自分に言い聞かせる。だが、1通は2通になる。メールはSNSのスクロールに変わる。そして目の前で起きていることを見落としてしまう。そうして、私たちは退屈しなくなる。創造的でもなくなる。

そこで今週、どこか1日で15分を確保し、自分が退屈することを許してみてほしい。私は基調講演の聴衆に対してもしばしばこれを行うが、講演の何年も後に「この習慣がどれほど効果的だったか」を伝えるメールが届くことがある。スマホを片づけ、パソコンを閉じる。15分間、退屈する。その時間を許せば、アイデアが生まれ始める。

目標を逆転させる

最良の創造的アドバイスは、完全に矛盾していて直感に反する課題から生まれることがある。たとえば、目標を逆転させることだ。仮に、最前線の顧客サービスを強化したいとする。「顧客サービスを高める方法は何か」「それを実現するには何をすべきか」と自問するだろう。そこからいくつかのアイデアが出ることもある。しかし不安に向かう場合もある。課題をどう乗り越えるかで苛立ち、反芻思考に陥って新しいアイデアが一切生まれないこともある。

そこで、目標を逆転させる。目標を見つめ、「顧客サービスを完全に破壊する方法は何か」を問うのだ。これは面白い。たとえば、顧客が電話できる番号を停止する、苦情を言った顧客を無視する、といった案が出るかもしれない。

しかし、この逆転のなかに優れたアイデアの種がある。顧客サービスの電話番号を停止し、代わりに生の担当者を店舗に派遣したらどうだろう。何が起きるか。あるいは、苦情の後に顧客を無視するが、その代わり全額返金するべきなのかもしれない。目標を逆転させることで、思考は問題を別の光で眺める時間を得る。そして、その光が驚くべき結果をもたらすことがある。この手法は隠れた弱点を露わにし、それを機会へと変える助けになる。

現代の職場はスピードが増している。日々、新しく新鮮なアイデアの未開拓の流れに接続できる条件を整えることが決定的に重要だ。創造性を高めるために職場で実践できる、こうした意外な習慣は、誰にでもできる。アイデアが降ってくるのを待つ必要はない。才能の問題でもなければ、次の大きなアイデアに火をつけてくれる誰かや何かを探すことでもない。創造性とイノベーションが、職場で毎日繰り返される習慣となるよう、土台を築くことが重要なのだ。

forbes.com 原文

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