キャリア・教育

2026.04.08 13:00

AIがもたらす、持続可能な人材育成パイプラインの破壊──米Z世代の失業率は約8.3%

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AIの影響で、Z世代はエントリーレベル(新卒・未経験者向け)の仕事を得にくくなっており、将来の労働力に空白が生まれつつある。企業は、自ら人材不足を招いていることに気づいているだろうか。

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これまでどの世代も、労働市場に足を踏み入れる際には逆風に直面してきた。そして当然ながら、自分たちが直面している困難こそが過去最大だと考えたくなるものだ。しかし、現在の雇用市場においてZ世代が「割を食っている」と感じるのには、一理あるかもしれない。

Z世代(1997年~2012年生)の失業率は約8.3%で、全米平均の4.2%の2倍にあたる。加えて、2025年卒の大学卒業者のうち、フルタイムの職を得ているのはわずか30%にとどまる。

AIは、この世代の雇用環境を変えつつある要因の1つである。その主な理由は、従来エントリーレベルの社員が担ってきた定型的で明確に定義された業務を、AIがこなせるようになっていることにある。エントリーレベルの職は縮小しつつある。あらゆる分野で一律に、あるいは一部の悲観論者が予測したほど急速に進んでいるわけではないにせよ、その傾向を示すデータは増えている。

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・AIが初期キャリア向け職種に与える影響を懸念する人事担当者のうち、76%は採用が大幅に減ると考えている

・Z世代の68%が、AIによって就職活動の競争が激しくなったと回答している

・Z世代の就業者の51%がAIによる雇用への影響を不安視している。これは全世代で最も高い

・自分にはAIに代替されない人間固有のスキルがあると考えるZ世代はわずか36%。ミレニアル世代の42%、X世代の44%、ベビーブーマー世代の23%と比べて低い

・採用選考でスキルテストや職務シミュレーションを通じて自らの価値を証明したいと考えるZ世代は40%。ミレニアル世代は33%、X世代は26%、ベビーブーマー世代は27%だ

急速に変化する環境の中で、若い労働者は自らの進む道を探ろうとしている。しかし、それは険しい道のりだ。

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翻訳=酒匂寛

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