サイエンス

2026.04.06 17:00

自信は性格ではなく「行動の結果」だ──不安への耐性を養う4つの原則

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会議で手を挙げたり売り込みのメールを送ったり、あるいは尊敬する人が数多くいる場で発言するのをためらったときのことを思い出してほしい。おそらくあなたは、準備が整ったと感じるまで、あるいは確信が持てるまで待っていたはずだ。言い換えると、多くの人がそうであるように自信を感じるまで待っていたということだ。だが、数十年にわたる心理学研究によると、その「待つ」行為は自信を遠ざけている可能性がある。

自信は心理学の中でも最も誤解されている概念の1つだ。私たちは自信について、それを持っているか持っていないか、それが自然に備わっているか備わっていないかのどちらかだととらえがちだ。しかしこの見方は逆かもしれない。研究が一貫して示しているのは、自信は行動の前提条件ではなく、その結果だということだ。

「自信を感じる」という誤った通説

自信に関する受動的なモデルでは、「まず自信を持ってから、行動する」と考えるかもしれない。大半の人にとってこの考え方は、もっともらしく思える。実際、責任あるものに感じられさえする。準備が整っていない状況に、飛び込む必要があるだろうかと思う。

問題は、自信はそのようには働かないことだ。十分に待てば、あるいは準備が整えば自然に得られるものでもない。自己効力感の研究で知られる心理学者アルバート・バンデューラによると、自信は「成功体験」と呼ばれるもの、つまり実際の行動から得られた証拠の積み重ねで最も培われる。

バンデューラの基礎となる研究では、ヘビ恐怖症の人を対象に行った有名な実験でこれを実証した。結果は衝撃的だった。恐怖を引き起こすものに実際に関わり、自分を不安にさせるものに近づいた参加者はその後、自己効力感と自信が大きく向上した。これは励ましや指導ではなく、実際の行動によるものだった。

これが意味するところは、極めて重要だ。脳はやろうとしていることや他人の励まし、密かに重ねた準備に基づいて能力を評価し直すのではない。実際に何をしたかによって評価を更新する。つまり自信は証拠に基づくものであり、その証拠を集める唯一の方法は行動することだ。

自信のある人を分ける唯一の習慣

本当に自信のある人とそうでない人を分ける習慣は、不快感が消えるのを待つのではなく、不快感を抱えながら行動するというものだ。この習慣を無謀さや虚勢、自己疑念の抑圧と混同すべきではない。

自信のある人は、恐れを感じないというわけではない。研究もそのような誤った通説を支持していない。研究が裏付けているのは、自信のある人は不確実性に対して根本的に異なる向き合い方をしているということだ。つまり、疑いが解消されるのを待つのではなく、疑念と共存する方法を身につけている。

不確実性への不寛容性、つまり人が曖昧さをどの程度苦痛に感じるかに関する研究は、これがなぜ重要かを理解する一助となる。主要な心理学誌に掲載された研究では、不確実性に苦慮する人ほど幸福感が低く、認知的柔軟性に欠け、新しい状況を避ける傾向が強くなることが一貫して示されている。

重要なのは、不確実性を排除することが解決策ではないという点だ。解決策は、不快感が耐えられるレベルになるまで不確実な状況に繰り返し身を置き、それに慣れることだ。このとらえ方では、自信とは本質的に不確実性への耐性を養う行為だ。

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翻訳=溝口慈子

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