その他

2026.04.04 09:00

世界食料価格が再び上昇、紛争による肥料と燃料価格上昇で

Dan Kitwood/Getty Images

Dan Kitwood/Getty Images

米国とイスラエルが6週間前に開始したイラン攻撃の影響で、3月の世界食料価格は2.4%上昇した。国際連合が米国時間4月3日に発表した。エネルギーや肥料価格の高騰を背景に、食品の輸送・加工コストが増加しており、価格上昇は2カ月連続となった。

advertisement

国連食糧農業機関(FAO)の食料価格指数では3月に砂糖(7%上昇)と植物油(5%上昇)が最大の伸びを記録し、世界の小麦価格も4.3%上昇した。

また、乳製品の価格は前月から1.2%上昇し、食肉価格も1%上昇した。

3月の価格上昇の一因は、中東での紛争に関連したエネルギー価格の高騰、特にホルムズ海峡を通過する石油の流れが停止したことにある。FAOは、世界的な価格上昇が今後も続く可能性が高いと予測している。

advertisement

エネルギー価格の上昇は、食品の輸送、加工、製造にかかるコストが世界各地で増大することを意味する。米国では、3日時点でディーゼル燃料の平均価格が1ガロンあたり5.53ドルまで上昇した。ディーゼル燃料は農機具を動かす農家にとって不可欠な燃料である。また、トラック運送業者にとっても極めて重要な燃料であり、米農務省によれば、トラック運送は米国内の全農産物の83%、および乳製品、果物、野菜、ナッツ類の92%の輸送を担っている。

ガーディアンの報道によると、英国の食品・飲料連盟は、年末までに食料価格が少なくとも9%上昇すると予測している。攻撃前の予測値である3.2%上昇から大幅に上方修正された。

石油に加え、世界の肥料の約3分の1もホルムズ海峡を通過しており、肥料コストの増大も農家に負担をかける。国連によれば、すでにオーストラリアでは小麦の作付けが減少しており、これが3月の小麦価格上昇の一因となった。

次ページ > さらなる価格高騰の懸念

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事