近年、野生動物が市街地に出没する「アーバンベア(都市型クマ)」の問題が深刻な社会現象となっている。山林の餌不足や耕作放棄地の増加といった背景から、住宅街での人身被害数は過去最多を更新した。特に注意が必要なのが、冬眠明けの春期である。活動期に入ると出没件数は短期間で急増する傾向にあるが、こうした事態に対する居住者の防衛意識や備えの実態が、ソニー損害保険が実施した「クマ被害と住まいの防衛意識調査」から見えてきた。
環境省のデータによれば、2025年の冬眠明けとなる4月にはクマの出没件数が前月比で約5.5倍の795件に跳ね上がり、6月には4219件にまで達した。こうした中、直近1〜2年以内に自身の居住地域でクマの出没情報を耳にした人は全国平均で36.7%にのぼる。エリア別では東北が86.0%で最も高く、北海道(67.0%)、甲信越(61.0%)、北陸(57.0%)と続き、地域によって危機感に大きな温度差が生じている実態が浮き彫りとなった。





