宇宙

2026.04.03 08:00

NASAのアルテミス2有人月周回ミッションが打ち上げ成功、人類史は新章へ

米フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターで2026年4月1日、月周回ミッション「アルテミス2」の宇宙飛行士4人が搭乗する有人宇宙船オリオンを搭載した超巨大ロケットSLSが打ち上げられる様子(NASA/Bill Ingalls)

人類の月への長期滞在を可能にするNASAの月面基地を描いた想像図(NASA)
人類の月への長期滞在を可能にするNASAの月面基地を描いた想像図(NASA)

2. 世界規模の宇宙開発競争──中国は時間を無駄にしていない

中国が米国に先駆けて再び月に到達することは十分にあり得る。中国は実に見事な宇宙計画を策定しており、計画に掲げた目標を一つずつ達成してきている。アルテミスは米国が競争に参加し続けるためになくてはならないものだ。また、中国は始まりに過ぎない。商業打ち上げサービスの提供価格がますます値下がりするのに伴い、今後数十年にわたって多数の国が宇宙経済に参入すると予想される。

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3. アルテミス2と火星への道

宇宙探査に重点を置きたい場合、次の大きなステップは火星になる。米国と中国の両国は、火星探査ミッションの2030年代の実施を目指している。火星の生命存在の可能性に関しては、調査隊を現地に派遣しなければ調査できない。今回のアルテミス2の打ち上げは、火星に人員を送り込むために不可欠な中継地となる恒久的月面基地の建設に向けた第一歩となる。

まとめ

いずれにしても、人類は月に再訪しようとしている。さらに重要なのは、これがはるかに壮大で重大なものへのまさしく第一歩である点だ。人類が今後数十年間(の気候変動、核戦争、AIなど)を無事に切り抜けられれば、太陽系全体が開放されるだろう。太陽系の全ての惑星、衛星やその他の舞台装置を備えたこの劇場の舞台では、人類文明のドラマが繰り広げられることになる。今回の打ち上げは、この未来に通じる道にある初期の一里塚として重要なのだ。

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forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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