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世界中で最も成功した人々に関する執筆を担当。

a katz / shutterstock


2016年の米国大統領選において最有力候補の一人であるヒラリー・クリントン。米国初の女性大統領の誕生との期待も高まるが、彼女が夫、ビル・クリントンと共に築いた莫大な財産と、その金の出入りには不透明な部分が多い。
ここでは、全2回に分けて、クリントン夫妻が築いてきた富の歴史を振り返ってみたい。


2001年、クリントン夫妻は夫ビルの大統領任期が終わって1週間もしないうちに、ホワイトハウスから15分の距離に285万ドル(約3億4,060万円)の豪邸を購入した。当時100万ドル以上の借金を抱えていた夫妻には高い買い物だったが、彼らには勝算があったに違いない。事実、夫妻はそれから15年の間に2億3,000ドル(約274億9,000万円)を稼いだのである。

2001年2月5日、ビルは米国大統領を退任して3週間以内に講演活動を開始。ニューヨークのモルガン・スタンレーで行った最初の講演のギャラは12万5,000ドル(約1,494万円)だった。妻のヒラリーが上院議員と国務長官時代に公開した資産資料によると、ビルの講演料はその後上昇し、1回あたりの平均価格は22万5,000ドル(約2,689万円)。50万ドル(約5,975万円)を受け取ったこともある。また2005年には、ニューヨークでHSM Italiaとのビデオ会議に出席して12万5,000ドルを受け取った。これらを合計すると、2001年から2014年の間に講演料として約1億ドル(約119億5,000万円)を稼いだことになる。

講演に加えて本の印税もある。2004年に上梓した『マイライフ クリントンの回想』はニューヨークタイムズ1位のベストセラーになった。2001年から2005年までビルは講演と執筆を同じカテゴリーの事業として納税申告しており、それぞれの正確な売上は明らかではない。

だがヒラリーが公開した資産資料と照らし合わせたフォーブスの推計によると、ビルは執筆活動によって2001年から2005年までに2,900万ドル(約34億6600円)、2006年から2014年までに900万ドル(約10億7,600万円)を稼いだと見られる。なお、クリントン夫妻の資産状況について本人たちに繰り返し問い合わせたが、回答は得られなかった。

ビル・クリントンのもうひとつの大きな収入源はコンサルタント業だ。2003年から2008年まで、億万長者のロン・バークルが率いる投資会社Yucaipaのアドバイザーとして1,500万ドル(約17億9,300万円)を稼いだ。本人は2008年にYucaipaのパートナーシップを手放した際、72万5,000ドルの損失を公言している。その翌年、Shangri-La IndustriesとWasserman Investmentsのコンサルタントに就任。2年間で前者からは250万ドル(約2億9,880万円)、後者からは310万ドルを受け取った。

2010年からはLaureate Educationのコンサルタントを務めている。世界各地で大学を運営する同社はビルの最大のクライアントであり、5年間で1,600万ドルを彼に支払っている。またビルは2001年、別の教育関係の営利団体GEMS EDUCATIONのコンサルタントにも就任し、2014年までに600万ドル(約7億1,700万円)の収入を得ている。これらの金額を合わせると、ビルはYucaipa以外のコンサルタント料だけで2,700万ドル(約32億2,700万円)を稼いだ計算になる。

以下、次回に続く。

文=ダン・アレクサンダー(Forbes)/ 翻訳編集=海田恭子

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