「最も深刻な悩み」はお金に集中
また「最も深刻な悩み」を単一回答で尋ねたところ、「お金・経済面」がトップとなった。
「将来への不安」は広く共有されているものの「最も深刻」として認識されるケースは1位の「お金・経済面」よりも少ない。「お金・経済」は日々の生活に直結するため、より切実な問題として認識されているようだ。
この結果からは、「将来への不安」と「お金の不安」が別物ではなく、層の異なる不安として存在していることがうかがえる。意識の上では将来への不安が広がり、現実の生活レベルではお金の問題が最も重く感じられているという構造ではないか。
30代は「仕事・キャリア」、50代は「健康」に悩む
年代別に見ると、「悩みを抱えている」と回答した割合は30代が94.2%で最も高かった。また、悩みの内容にも年代差が見られる。20代・40代・50代以上では「将来への不安」が1位であるのに対し、30代では「仕事・キャリア」が1位となった。さらに50代以上では「健康」が3位に入るなど、年代ごとの特徴が確認された。30代は結婚や出産、住宅購入、キャリア選択など重要なライフイベントが集中する時期であり、複数の悩みを抱えやすいとされる。若年層や中高年層では将来という広い不安として認識される一方、30代では「仕事」という具体的な課題として表面化している点は特徴的だ。
不安への対処は「言語化」
本調査からは、多くの人が「将来への不安」という形で悩みを抱えている一方、その内訳として「お金」や「仕事」といった具体的な問題が存在していることがわかる。rementalは、こうした漠然とした不安に対しては「言語化」が有効であるとしている。不安の内容や原因、感じるタイミングを言葉にすることで、問題の輪郭が明確になるという。また、「コントロールできること」と「できないこと」を切り分けることや誰かに話すことも、有効なアプローチとして挙げられている。
将来への不安の多くは、現在抱えている課題の延長線上にある。「将来」という言葉のままでは対処が難しいが、その中身を分解し、「お金」「仕事」「健康」など具体的な要素に切り分けることで、初めて対処可能な課題として捉えることができる。不安をひとつの塊として抱えるのではなく、言語化によって整理し、客観的な視点を取り入れることは、不安との距離を取る有効な手段だ。第三者に話すことも含め、自分の状態を外側から見直すプロセスが不安の軽減につながるかもしれない。


